魔女の快感

2022年07月23日

暑い日が続いております。

まぁ夏ですから、当たり前と言えば当たり前なのですが「お暑いですぇ」と言うのが

この時期のご挨拶だと割り切って、夏を楽しみましょう。と、元気なのはどうやら

私だけ・・と思っていたら、おりました。もう一人。

娘の次男。先日6才になりました。

これが「口が上手い。うわべは優しい。愛嬌はあるが言ったことは三歩で忘れる」という

家人にそっくりの気質。

誰もが「そっくりやねぇ」と言いますが、彼らの間に血縁関係はありません。

家人はそれを逆手にとって、次男のことを絶対に叱りません。

少しは叱りなさいよと言うと「だって、血がつながってないもん。」と厭な役回りは

この決め台詞で逃げ回っております。

この子の両親はというと、よく言うと優しい。はっきり言うと優柔不断で子供にすら

是非を問えないという体たらく。畢竟、憎まれ役はすべてこの私が引き受けております。

 

子供もよく心得たもので、遊びの相手をしていても、私が「この一回で終わりね」と

言うと、素直に従いますが、家人が言ってもすんなり聞いたことは一度もありません。

何かしてもらうときも「あーちゃんと、いーちゃん、どっちにしてもらう?」と聞くと

考える間もなくいーちゃん。

電話に出るときも「いーちゃんは?」

そんな彼に真顔で「あなたね、そんなに安易に流れていると大人になって道誤るよ。その時に

なって後悔しても、もう遅いんだよ」と言い聞かせようとする私は間違っているでしょうか。

家族や友人知人は「大人げない」と言いますが・・

 

その子の六歳の誕生日が昨日のことです。

前から欲しがっていた「任天堂switch」を親の承諾を得て(買ったあとでですが・・)セットして

彼にご披露しました。

彼の自宅にセットしたのでは、のべつくまなくゲーム漬けになることは明白なので

我が家のテレビにセットします。

これなら時間の調節もできるし、子供らが我が家にくる口実にもなります。

 

もちろん、喰いつきましたとも。

さあ、今から行くというのを仕事があるからと止めて、夕方塾や仕事が終わってからやって

来ることになりました。

なんと中三の長男も一緒です。受験生なんやないの。これで志望校落ちたなんて言わせないよ。

と、思いながらも久しぶりに会う長男はもう170㎝くらいかな。ちょっと嬉しいです。

私のことを「あーちゃんは難しい」と言ったのはこの子です。

 

私は任天堂のことを手を変え品を変えて、新商品出す「拝金主義の金儲け企業」と

嘲ていましたが、switchやってみて、それが浅はかな見解であることに気が付きました。

我が家には任天堂willもwillUもありますが、その第三段としてswitchを売り出した時、

足元みて・・と、嫌悪感すらもちました。

長男に家人が「switchいるか?」と聞いた時「いや、いらん。興味ない」と答えたのを聞いて

よく言った!と心の中で喝采したものでした。

 

でも、現実に触れてみて判りました。

その精度の高さに。スキルアップの技術に、感動すら覚えました。

確かに、より近く、より自然に、より美しくなっています。いままでは全然違う。

ほんとにスポーツしている感をより味わえます。

「さすが任天堂さん、今までの偏見をごめんなさい」と心の中で手を合わせ、

もちろん私もチャレンジしましたよ。

私の友人でもある師匠妻はかつて、ママさんバレーで鳴らした人です。そんな人にマジ勝負で

勝てるはずなどありませんが、これならいけるかも。

さっそく「挑戦ライン」を送っておきました。まだ返事はきませんが。

 

子供たちも大騒ぎ。長男はさすがゲームの子。説明書もなにもいりません。

コントローラー持っただけですいすい。

次男は負けまいとするのですがなにしろ九年のハンデ。太刀打ちできるはずがない。

それでも子供たちだけでなく、家人や娘も混じってのプレイはとても楽しかったです。

一日目は泣き渋る次男を、長男が上手にあやして帰りましたが、翌朝、私が起きると

家人はもう一人で黙々とswitchでテニスしてました。

そして私にコントローラー手渡して畑に向いましたので、

もちろん私は来たるべき師匠妻との対戦に備えて、一人黙々とバレーボールの練習に

励みました。

え??  卑怯ですって・・自分だけ練習するのは卑怯だと??

ほっほほ~何を今更。

魔女の戦いに卑怯もへったくれもあるもんですか。勝利の快感それが望みですわよ。

 

汗みどろの体を浴槽に浸しながら、なんと幸せな時間としみじみ感じ入った朝の

ひとときでした。。。

 

 

 

 

 

 


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