自覚
今日は月末なので銀行はどこも混みあっています。
来月は年末でもありますので、さらに混みあう事でしょう。
私は支払いや出し入れにノータッチですから、そんな忙しい時に銀行に行くことは
まずないのですが、たまたま昨日仕事先からの帰り道、地域一番銀行の某支店に立ち寄りました。
ATMを利用するつもりで正面玄関を入るとすぐに初老の女性が目の前に立ち塞がっています。
下を見ると「コロナ禍でうんぬん」とつらつらと説明があり、要するにここで待てということらしい
です。
では、この次の方・・私ですよね。
この次の方はどこで待つの?
後ろは正面玄関。外は雨。正面玄関の自動ドアの前をある程度離して(詰めると自然にドアが開きます。
何回も開いたり閉まったりします。ご経験のある方は少なくないかと・・)外に並べと言うのか・・
と、おもいつつふと隣のブースを見ると、窓口業務のお姉さんは暇そうに隣の人と話をしており
待ち時間の2.3人の客は放映されているテレビを見ています。
今は14:00すぎ・・窓口業務は15:00までですよね。これでこんなお暇でいいんだ・・
と、正面の三台のATMを見ると、二つはかなり高齢の女性。右端はどう見てもサラリーマンな男性。
30代くらいには見えます。鞄をずり上げながら、台の上にスマホを置いて紙を広げてATM機の周りは
彼の机かと思いました。
雨に濡れるのと外でボーと待つのが嫌で無理やり中に入った私は前の方の邪魔にならないようになるたけ
端に寄りますが、それでも時々僅かに姿勢が変わるのか、意味もなくドアが開いて閉まります。
ごめんなさいと心で謝りながらも、その場から離れることなくどうぞあの三人の誰かが一刻も早く
操作を終えて一人分順番が詰まりますようにと念じてはいるのですが、なにしろ天性の無信心。こんな時
だけ願いを聞き届けてくださるそう虫のいい神様はおられません。
女性二人はあきらかに操作間違いしています。「もう一度・・」というあの真に慇懃無礼な女の声で
再度やれというのが二回聞こえています。
それはやむ得ないでしょう。普段こんなところに来ている訳でなし、チョイチョイサラサラと
やれるならこんなとこ来ませんよ。
え・・ならどこ?
そりゃコンビニでしょ。若手のみなさんはコンビニATMでサラサラやってますよ。
女性にはそういう目線で見れるのですが、腹立たしいのはかのサラリーマン氏。
ずり落ちそうなバッグを片足で機械に押さえつけて、なんども入出金を繰り返しています。
慇懃無礼の声が聞こえないということは彼はこの扱いに慣れているのでしょう。
ということは何度も何度も入出金を繰り返しているのだと思います。
やがて女性が自分の操作を終え、私の前の方はひとつ進み、次の方も終えもうひとつ進み
私に足シールのある定位置が与えられました。
やれやれです。その間サラリーマン氏の隣の女性は二回変わり、やがて私の番になりました。
もちろん通帳もカードも用意しておりますから、最小時間で事が足りるようにと自分で心構えは
しております。
そして私が終えた時、隣のサラリーマン氏はまだばらばらと小銭を機械の中に投げ入れて
周りの請求用紙らしいのは減っていそうにありません。
振り返ると私の後ろにはもう列ができています。
サラリーマン氏は慣れているのか、それとも周りが目に入らぬのか、入れないようにしているのかは
本人に聞かないと判りませんが、まだまだ続きそうです。
彼にも腹が立ちますが、銀行のありようにも怒りがこみ上げてきます。
支店を次々と閉鎖してATM機だけ残して、それも台数を最小限にして、こんな男に当たった日には
目も当てられません。
うちの事務所の近くの閉鎖支店などは減らしたATM機をごそっとはがしたままにしているので
まるで銀行強盗の跡です。
よくテレビでやっている、機械ごとはがしていくあれです。あの残骸のようになっています。
自宅近くの閉鎖支店では近隣のお年寄りがタクシーで来ています。たった一台しかないATM機使う
ために。こんな男が前にいたらタクシーの待ち時間加算はどうなることやらと考えると恐ろしいです。
自分のお金を貯めて金利がつく。これならちょっとは我慢もしましょう。それが雀の涙以下になって
たんに財布代わりみたいなもんやないですか。
預金者にはなんの役得もないのに、不便になるばかり。
テレビにでる銀行員はどれも悪徳商人以下の所業で悪者ばかり(これは池井戸さんのせいですけどね)
そして、その数少ないATMを占有している企業の経理担当者さんたち。
自分でやった方が確かで速いと思っていらっしゃるお気持ちはよくわかりますが、ATMはみんなの
ものです。譲り合って使いましょうよ。
10個以上も出し入れがあるときは窓口使いませんか。
きっとお暇ですよ。窓口。私見てましたもの。
ほら、スーパーでも最近あるじゃないでか、購入品が少ない時は少ないレジにって・・
あれと同じで一度の操作は5口くらいまでで、それ以上の時はもう一度並ぶか窓口にって
ルールできませんかね。
ほら、日本人お得意のあの「暗黙のルール」ってやつです。
世の中は、とくに近年の世は働く人たちばかりが動いているのではないのです。
若いものだけが忙しくしている訳ではないのです。
みんなに平等に、時間と手間とを分け与え、誰もが公平に感じられるような仕組みを
お金を扱う銀行さんから率先してやって欲しいものです。
「時は金なり」銀行員さんの金言ではありませんか。
そしてかのサラリーマン氏。あなたの振舞は一部の人は仕事熱心と思われるかもしれませんが、
はっきり言って能力なしのサラリーマンの典型ですよ。
窓口と機械とどちらが効率的か、まわりの顰蹙を買うか買わないかそういう判断にかけています。
私はあなたのずり落ちそうなバックの中から社名の入った事務封筒が何枚も見えてました。
私が知っているくらいですから、私のまわりの待ち人の何人かも知っているでしょう。
彼女らが食卓で今日の事話題にする時、ぜったいあなたの会社のことよくは言いませんよ。
もち私もね。
自分がそういう立場であることちょっとは意識しなさいよ。。。