レジェンド&バタフライ

2023年01月30日

先日このブログで綴ったから・・ではありませんが、いやそれも多少はありますが

昨日の日曜日。行ってきました。「レジェンド&バタフライ」

久々のイオンシネマの大スクリーン。さすが天下のキムタク君ではありますが、それでも

満席でないのは、ちと寂しい。

どうせならとど真ん中の席を予約して、三時間の長丁場に耐えられるようにぎりぎりで

トイレを済ませて、隣でポップコーンとコーラを無造作に口に入れる家人を軽蔑しながら

鑑賞してきました。

東映70年記念と銘打っているだけあって、なかなかの豪華な配役とセットとロケ。

これはもういう事がありません。

綾瀬はるかさんもきれいで凛々しくて「お濃」そのものです。

最近は、あの麒麟がいくの影響か「帰蝶」と呼ぶことも多いようですが、私ら世代では

だんぜん「お濃の方」ですよ。

ただ、気になったのは全編で(記憶間違いならごめんなさい)信長が彼女のことを、いや信長

だけでなく周囲の人たちもみな「姫」としか呼ばないこと。なぜ?

奥方でもお濃の方さまでも、ましてや帰蝶さまでもなくなんでずっと姫??

これってなにか演出上の理由があるのでしょうか。

死ぬまで「姫」ですよ。

 

前半はなかなかの出来だと思います。歴史を追って、わかりやすく上手く収めているな

と、感じました。ところが二人が城を抜け出して城下に出て、お店をひやかして乞食部落の

ようなところで追い詰められて、次々のそれらを手にかけるころを境に、急に面白くなくなる。

そしてラスト近くの、回想シーンはまるでパイレーツオブカリビアンかと思えばタイタニック

みたいでその上、帆船のシーンは「るろうに剣心」かと思いました。

しかも、異国に着いた姫はなんと妊娠中・・これは全くの蛇足ですな。

ただこのシーンは追い詰められた、信長の最期の夢と描かれていましたが、私はこのシーンの

ままラストでもいいかもと思いましたね。

どうせ、史実に忠実には描いていないのですから、信長の最期はみんな知っています。

なら、いっそこんな荒唐無稽であった方が、われらがヒーローキムタク君に相応しい

と、私などは思ったのですが。

 

まだ封切して日が浅いので、見ていらっしゃらない方も多いでしょうが、一見の価値は

充分にあると思います。

木村拓哉さんも綾瀬はるかさんも、それぞれに素敵です。ただ主役は綾瀬はるかさんでは

ないでしょうか。公平に見て・・

 

そして一押しは「中谷美紀」さん。彼女は映画でひかりますね。

「清須会議」のねね役のときも、最高でしたが、今回も彼女の役は秀逸です。

こぼすセリフのひとつひとつが、なんやら本物に響きます。

映画ではこんな光るのに、なんでテレビに出たらあんな中途半端な主役演るのか

不思議です。

 

私は子供時代に映画館の街で育ちましたので東映時代劇映画全盛期(どれを言うのかは

意見が分かれるところでしょうが)を知っています。

今では想像もつかないでしょうが、スクリーンの前の舞台の端に座らされて見たことも数知れず。

映画はいつでも入って、そこから見て、見たとこまでみて一周と思って育ってきました。

だから今の総入れ替え制はまどろっこしくて仕方ありません。

家人は最初から見たいと言いますが、それはストーリーを想像できない、しかも近場に

映画館のない田舎者の思考です。(失礼)

周りに何館も映画館があって二本立て、三本立てで育った世代には、終わってからさあ

入りましょうなんてまどろっこしくて・・

いまはどこも一本立てなのでそれでも不都合とは思わなくなったのでしょうね。

 

ともあれ、映画館に人が戻ってきていることは確かです。

つい前まではひとつ飛ばしでしかも数えるほどしか入っていなかった座席が満席でない

とはいえ埋まっているのは見て楽しいことです。

 

そう思いながら自宅に帰って、その夜は撮りためた中から「ブラックレイン」見た

私は世間的には「映画中毒」と呼ばれるのでしょうか。。。

 

 

 

 

 

 

 

 


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