眠れる化石のひとりごと

2023年02月09日

二月は逃げるとはよく言ったもので、あっという間に三分の一がすぎてしまいました。

世間はあの「ルフィ」で持ち切り。ワンピースの作者さんもさぞや苦笑いしてらっしゃる

ことでしょう。

これも有名税とはいえ、これだけ世間を騒がせて、世の顰蹙買った犯罪も、そうそうは

ありますまい。あの四人の写真みただけで「あっ、この人いい人!」なんて指差す者は

誰もいないと思いますよ。まさしく名は体を表す。

脱獄映画に出てくる「牢名主」そのもので、実際そういう生活をしていたらしのですから

フィリピンという国の民度が知れそうなものです。

でも、かの国にはご協力を感謝せねばならないでしょうね。

 

でも、私はこんな時こそディビ夫人の出番でしょうと思ったりしましたけどね。

今はもう昔の話ですが、あのディビ夫人はフィリピンのスカルノ大統領夫人だったの

ですからこんな時こそその威厳と実力を発揮してほしかったですね。

第四夫人までが正妻のお国柄で第三夫人ですから立派なものですが、クーデターのあとも

大統領夫人の肩書で「社交界の華」の生き方・・個人的にはちょっとと思いますが

日ごろのあのえらそーな態度から鑑みると、こんな時にフィリピンライン使って

早めに超法規出国策なんかを使ったら夫人の人気はもっとあがったでしょうに。

 

それにしても、何年か前の「オレオレ詐欺」のフィリピン一斉摘発の時に、もっと

厳重にしていたら、こんなことにはならなかったかも・・とは思いましたが、でも

落ち着いて思い返せば、いつかはこうなっていたでしょうね。

オレオレ詐欺の集金方法がだんだん難しくなって、そのたびにその裏搔くような方法

編みだして警察と彼らの頭脳合戦みたいな日々が続いていたようですが、とうとう

彼らも行きつくとこまで行ってしまったようで、頭脳もなにも、もう力任せしかないと

見切ったようです。

行きつくとこうなるでしょうね。

人がいる時を狙って押し入り脅したり傷つけたり、はたまた殺したりして金品を奪う。

ここが日本かっ? と、言いたいような手口ではありませんか。

 

もう実行犯をネットで募集するとか、応募するとかは荒唐無稽でも、気の迷いでも

ありません。もしかしら本当に彼らの心の隅にはこれは「仕事」という思いが

あるのかもしれないとさえ思います。

ネットはこうして犯罪のハードルをいちも簡単に下げて、多くの人の仕事と労働意欲を

奪っていくのではないでしょうか。

 

世にロボットとAIが幅を利かせる分、ヒトの生きる範囲が狭められていくような気がします。

ヒトのできないところを補うはずのAIがヒトに成り代わってどうする?

AIの知能が上がる分、ヒトの情緒や善意ややる気がその代わりになっているような気がして

なりません。

 

私は長く仕事して遊んでという生活を続けたいですが、旅先のホテルでロボットが出迎えて、

無人のフロントでAI相手に到着を告げ、有名料理人の監修したコンベアで作った懐石料理を供されるなら、

もう遊ばなくも、いいです。長生きもしなくていいです。

そんな世界で遊んでもなにも楽しくない。失敗も成功もあるから面白いことを、誰かAIに

教えてやって。

 

そう言いながら私は化石化していくのです。ヒトとして最後の「へそ曲がりババ」として。

後世のヒトよ、きっと見つけてくださいね。あなたたちの思いもよらない処にこの化石は

眠っています。。。

 

 

 


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