昭和生まれ

2023年05月24日

巷では大きなニュースが立て続けで、もう大抵の事には驚かなくなった・・とはいえ

市川猿之助さんのニュースにはびっくりです。

ある意味、岸田さんの三文芝居のような広島サミットより、こっちのスーパー歌舞伎の方が

よほど気になります。

時間がたっても、本人がマスコミの前に出てくることもなく、関係者が詳細を話すわけでもなく

マスコミでさえ、遠慮がちに憶測記事を、しかも同じことを何社もが同じようにコメントするばかりで

正直、もういいかなと思っているのは確かです。

人が二人亡くなっていることは事実で、それは重く受け止めなければならないでしょうが、それが

何故なのかも、判らないままに、故人の過去の功績や当たり障りのない功績を並べ立てるテレビは

やっぱり歌舞伎界から何か貰っているんでしょうか。

 

人が亡くなっており、その家族の一人は生き残って、しかもすでに退院している。

警察沙汰になるかならないかは判りませんが、彼はなにも発せず、それをマスコミは黙認して

擁護論まで出そうになっている。

でも、そもそもの原因は彼の素行の悪さにあると言われているのでしょう。

パワハラだとかの暴力行為も噂されているのでしょう。

また自殺行為に及ぶかもしれないと配慮しているとの説もあります。

 

確かに人の命に代えられるものはなにもありません。

やり直せない最たるものがこれですよね。でも、だからと言って擁護していいの?

意を決して告発した人は、仕事も地位も生活もなくするかもしれない危険を冒して

告発しているのでしょう。

で、それされたからと無理心中して、生き残って、あまつさえ世間の風から守られていいの?

 

私は彼を非難する立場にはありませんし、そうするつもりもありませんが、今日のネット記事に

彼を擁護するような意見だと、俳優の梅沢富美男氏を非難する書き込みが紹介されておりました。

「社会と芸能界を一緒にするな」的な意見に対してです。

すると、決まって「なんて昭和的な・・」「今時こんな発言許されない」と正論が並びます。

いくら正論であっても、昭和的な・・はないでしょう。

 

昭和の発想って、すべてだめなんですか?

梅沢氏の発言はある意味、真実を衝いていますよ。

歌舞伎界ってとこは、私の知っているかぎり、10代で祇園の芸妓と関係をもち、隠し子がいたなんて

話は今をときめく歌舞伎俳優さんにもいるじゃないですか。

結婚前も結婚後もそんな話はざらですし、奥様とて、政治家として名をなしたあの方でさえ、

なんともないフリして、それを世間は「さすが梨園の妻」なんてもてはやしたじゃないですか。

 

こういう言い方は身も蓋もありませんが、歌舞伎界とはそういう世界なのではありませんか。

社会秩序や倫理や正論というものより前に「芸のため」という道理が幅を利かす世界。なのでは

ありませんか。

これは昭和の発想というより、こういう芸事の世界の発想なんじゃないでしょうか。

 

そして、こういう世界ということを梨園の方は身に沁みて知っていらっしゃるはず。

生まれてずっとそう生きているのですから。

だから、私たちと意識も常識も違うのは当たり前ではないですか。それをよしとは言いませんが。

 

だったら、彼にも開き直って、このどん底から這い上がって「自分の理」を語ってほしいですね。

どう違うか、私は自分の倫理観と比べてみたい。

好きなことをして生きているというのは、そういうことではないでしょうか。

人には人の価値観がある。自分のものと違った時、受け入れることはできなくても、それはそれと

収めることができる「大人」はきっと、まだまだ世間には多いですよ。

昭和生まれは、平成人よりも、まだまだひよっこの令和人よりも、ずっとずっと、ずるくて

頑固で、そして賢いです。。。

 


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