都会の贅沢

2024年03月19日

ゴシラの翌朝は無事に目覚めました。(笑)

そして今日の事、朝ごはんを食べながらテレビを見ていると、テレビで京葉線の「通勤快速」が

廃止になるというニュースをやっていました。

そりゃあ、沿線の人は困るでしょうよ。

東京に向かう通勤電車の混み方の形もまた変わるのでしょう。

利用者インタビューにもありました。

これ(通勤快速)があったからここに家を買ったのに・・とか

通常より30分も到着が遅くなるから、朝ごはんが食べられなくなるとか、こんなはずじゃなかったと

後悔の声、声、声

ま、そういう趣旨の構成ですかにそういう意見を羅列するのは尤もですが、私はこれを「都会の贅沢」と

思っています。

廃線でも減便でもない。もしかしたら、減便になるかもしれませんが、もともと各駅停車の電車利用者には

なんの痛痒がありましょう。路線が変更になるわけでもない。

 

田舎ならこんな時、「廃線」になるんです。

それでなくても、一日一本や二本やという便数に、年老いて免許も返納しても、歩くのもままならない老人も

置き去りにして、廃線になってしまうのです。

一日、たった一本の電車ですら走らさないと断絶されるのです。

それに比べたら、何を嘆くかと言いたくなりました。

 

通勤快速があったからここに家を買ったという若いお父さん。

そうでしょうよ。悩んで考えてここに決めたのでしょう。そしてえいやっと長くて高いローン人生を始めたの

でしょう。でもね、長い人生にはいろいろなことがあるのです。

あなたが転職して通勤環境が変わるかもしれない。転勤だってあるでしょ。

あなたの家族の都合でここに住めなくなるかもしれない。

 

朝ごはんが食べられなくなったというお姉さん。30分早く起きればすべて解決しますよ。

こんなはずじゃなかったと嘆くお兄さん。

人生ってこんなもんよ。決して、あなたの思った通りに動くことはないのよ。

いくつかは知らないけど、まだ10代なら判らないわよね。20代ならそうかもしれないぐらいは

思うでしょ。

30代なら迷いの真っ最中でしょ。

ある時、判ります。

ヒトの人生はいつも変わる。くるくる変わったり、そっと変わったりはいろいろだけど

ずっと変わっていく、変わらない人生なんてない。いつも何かが変わってるのです。

 

そしてこんなニュースをさも大事のように朝から放映するテレビ。

その地域の人たちにとって、確かに重大なことではあるのでしょうが、ならば廃線になる

地方の片隅の利用者の声はなぜ聴かない?

たまにNHKなんかが廃線番組でお年寄りに聞いていることはありますが、対比するとどれだけ

扱いが小さいことでしょう。

 

ニュースの扱いは、それを視聴する人の数で大小が決まるのは、ある種当然のことかもしれませんが、

この世の中は、都会の人たちだけが作っているわけではないのです。

片隅の小さな出来事に、胸を熱くする多くの人たちもいると私は信じています。

自分のことだけでなく、周りや、遠く離れたところに住む人たちの心情や、環境を思いやれる

人間を作るということは、こういう世界を隅々に知らせるということではないのでしょうか。

 

都会の贅沢は、そこに住む人には判らないんだろうなと思いながら、私の今日は始まります。。。

 

 


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