外は雨に煙っています。我が家はリビングが二階なので外の様子がよくわかるのです。

窓の外が灰色に染まって、不規則な雨音が聞こえる午後はなんだか気が重くなるのは

私だけではないですよね。

お天気と時間だけは、誰にも自由にできないものと私は心得ておりますから、そういう日も

あると自分に言い聞かせるだけなのですが・・

 

それにしても、日本は段々物騒な国になってきましたね。

栃木の夫婦焼死事件は、なんやら映画のような展開になって、あろうことか本物の役者までが

一枚かんでいる様相です。

そしてこんな事件の多発は、なんだか心が騒ぎますね。

関連ですぐに思い出すのは、あの「ルフィー事件」ですよね。

ネットで実行犯を募集して、フィリピンから指示しての犯罪行為。そしてその元締めたちは

「オレオレ詐欺」の主犯たちという、実像があってないかのような犯人たち。

こんな、犯罪が罷り通るようになった現代日本。

 

同一軸で言うのもなんですが、ネットにアドレスを公開していると、さまざまなメールがきます。

その中で、尤も卑劣なのは大企業の名を騙る「にせメール」です。

「あなたの知らないところでカードが不正使用されています。云々・・」と、カード会社を騙るメール。

初めのころは、ドキッとしてあれれこれは大変って思いましたが、ちょっと待て

私ここのカード持ってないわと思い至ったら猛烈に腹が立ってきました。

でも、のちにこれはまだマシと気付きました。

自分の持っているカード会社の時は、ちょっと不安と心は揺らぎます。

そして相手のメアドを見たり、言い回しの不備(外国からだと日本語がおかしいと聞いていた

ので)

そもそも、カード手放してないのにいつ使えるのよ?

私ここからどこにも行ってないのに、なんで原宿で買い物してるのよ。それにもう

原宿なんて行かないわよっ。(そこ?　と家人に突っ込まれました)

そうよ、原宿に行っていたのははるか昔、ラフォーレ原宿が席捲していたころよっ。

 

あまりにも日々そういうメールが届くので、今はもう慣れっこ。

ろくに読みもせずスルーしていたら今度は「相手が既読確認を求めています」と既読yes、no

に印を付けろと画面に出ます。

本当に手を変え、品を変えて、なんとかこちらからアクセスするように持って行くものだと

半ば感心すら覚えましたが、これはひっかかる人は多いでしょうね。

そしてもっと困るのは、なりすましメールのあまりの巧妙さに、本物が混じっていたとしても

判らない日が来るんじゃないかという、小さな不安です。

 

思い返せば、オレオレ詐欺時代はまだ、いくらも化けの皮剥がせることもできましたが

それを取り締まられることで、悪人たちは日々アップデートして行ったということですね。

その能力と努力をもっと違う方で発揮できないものですかね。

これを「鼬ごっこ」と言うのでしょうか。

 

でも、最近はどんな犯罪でも監視カメラを解析して、車載カメラの駆使して、犯行現場からの

足取りをずっとカメラを追っていく操作方法は、彼ら(犯罪者)とは反対の意味での文明器の

使い方ですよね。

ドラマでも、特に韓国ドラマは携帯がないと話が成立しません。

 

そしてこれからは、AIが私達を騙す時代が来るのです。

AIに罪はありませんが、実行犯にされるのです。こんな人間が何時の世にもいるのです。

どうぞ神様、そう長くはない時間とおもいますので、死ぬまでそういう詐欺に遭わない人生を

私にください・・と神社で祈ろうかと家人に話してみたら

「その、お祈り自体が怪しくない? そう長くって、きっと神様はそれを聞いたら、嘘つくなっ!って

烈火の如く怒るよ。きっと」と真剣な目で言われました。

むむ・・これって喜んでいいことですか。それとも怒り狂う話ですか。。。