夏がくると

2024年05月24日

5月ってこんな暑かったかしらと思うような夏日が続くこの頃です。

バリから帰って、東京の肌寒さに震えたのが何時の頃かと思うばかりです。

近年の日本は、春と秋がないというのが通説なので、これもありかなと思う自分と

もう少し春を感じていたい自分を思ってびっくりです。

若かりし頃は、春なんていらない。うとうとと眠いだけで時間の無駄遣いするだけと放言

していた自分を思い出すのも恥ずかしい。

 

ここで何度もお話していますが、私は夏生まれのせいか、夏が大好きです。もちろん年毎に暑さにに

抗う自分の力が衰えているのは判っていますが、それでも夏が好きです。

凍死と熱中症・・どちらを選ぶと迫られたら、迷わず熱中症と答える女です。

ギラギラの太陽の下、意識朦朧としながらも歩き続ける自分は想像できますが、雪の中で白い顔して

静かに冷たくなる自分は到底想像できませんし、納得もできません。

 

そんな私ですが、夏の唯一の気がかりと言えば、娘の長男のことです。

彼は17才になりました。生まれながらのアレルギー体質で、夏の暑さに弱いです。

汗と暑さが重なると、肌が荒れます。眠るときも布団を被れば蒸れるのか、手足を掻いたりしていました。

小さなころは泊りに来ていましたが、さすがに今はそんなことはありません。

私達の留守に、やってきてサッカーゲームしていることはままありますが。

そんな彼に朗報が届いたのはもう何年か前です。

塗り薬ではなく、定期的な注射で体質が改善されるかもしれないと言うのです。

いや、決して怪しい勧誘ではありません。赤ちゃんの時から通っている、もっと言うなら彼の母も

彼の祖父も通っていた馴染みの皮膚科の先生からの提案です。

 

詳しくは判りませんが、糖尿病患者のように慣れてくれば、自分で注射打って処置できるのだそうです。

もう何年か前から勧めていただいていたそうです。

なんでしないのか・・これは本人の意思しかありませんから、想像ですが単に注射が怖いのではないかと。

なにしろ彼の母は当時の保健婦さんから、町内一注射の泣き声が大きいと笑われた過去があります。

その母が何度言っても、家人が哀願しても彼は首を縦には振りませんでした。

 

それがなんの心変わりか、思い直しか、突然にその注射を打つと言い出しました。

私はそういう会話には加わらないことにしています。

どうも家族的に、私の圧は強すぎて私の言う事には反論できないという不文律があるようなのと

もう高校生の彼に、私が何を言う事がありましょう。

私の生涯の責任は息子と娘だけにあり、彼の事は娘が責任持てばいいのです。

もう第三者である私が命を守ってやるという時期はすぎました。

なんなら、これからは守ってもらいたいくらいです(・・冗談ですけどね)

 

その私の態度を冷たいと家人は言います。

でもそれは違います。大人として尊重しているのです。その判断が失敗でも成功でも、

自分で決めたものは自分で納得することです。

人に言われてやってよいことは何もありません。それは長い年月魔女として生きてきた

私の人生訓の基です。

 

彼は注射を納得し、うちはじめるそうです。

自宅でなら私がとおもっていた娘を冷ややかに見て「自分で打つ」と言ったそうです。

娘は落胆したらしいですが、私はよく言ったと心で褒めてやりました。

彼も、知らぬ間に大人になっています。

 

夏がやってきてそんなことを思ったりしました。

29度を超える今日は午後からの外歩きは控えましょう。

こんな時、表をさ迷い歩いていたら「徘徊老人」の烙印押されそうです。。。

・・・今日は彼のこと話したせいで、なんだかおばあちゃん気分になってしまいました。

ま、たまにはいいかなとも思いますけどね。。。

 

 

 


フリーダイヤル 0120-039-242