遅ればせながら最近やっと「Netflix」入れました。

もともとテレビはあまり見ない方だったのですが、家人が無類のテレビ好きで新番組のドラマを

次々に録画しては視ろ視ろと勧めるので受け入れているうちに、テレビの前の時間が年毎に長くなり

元来の映画好きに火が付いて「wowow」のヘビーユーザーになろうかとしていた時期もあります。

ただ、最近はそのwowowのドラマにも飽きて来たころ、私のハートをくすぐったのは「Netflix」でした。

 

まずは今話題の「地面師」そして「離婚しようよ」「新聞記者」いまは「忍びの家」を視ています。

確かにどれも面白い。一話が60分切れでだいたい6～8話で完結ですが、そのスケールの大きさと

自由度が地上波とは大違い。

そしてwowowとも違うのはその画面作りの綺麗さ。wowowドラマはある時から画面が汚くなりました。

リアルを追及するとこうなるのかもしれませんが、見せる画面がこんな砂嵐みたいな暗さでいいのと

思うほどの画面のどこにリアリティがある・・と見飽きていた時のNetflixですから、それは鮮烈でした。

そして見たら歴然ですがドラマ作りに掛けている予算の違いがよく判ります。

地面師なんて最初がアラスカかカナダか知りませんが、そのどちらかの森ですよ。グリズリーかと

思うようなでも真っ黒な熊から始まるんですよ。

意味があるような、ないようなとは思いますが、このシーンだけで主役の豊川悦司さんの

男前と大きさが二割、いえ三割は上がります。

配役は映画の如く豪華です。

 

そして韓流ドラマのように一話に一時間以上はかけませんから、期待度が上がって次になるという

いい塩梅の視聴時間です。

CMストレスから解放される以上に、ドラマだけで50分という時間はなかなか濃いです。

そしてスポンサーに遠慮しなくていいから、ドラマ設定が自由。

ハウスメーカーに遠慮しないで、詐欺師にだまされるアホなハウスメーカーの首脳陣も思う存分

いじれますし、どのメーカーの車も壊そうが蹴り倒そうがなんの痛痒もなし。

東京と地方(離婚しようよは舞台が東京と愛媛です)も思う存分行き来していますし、

設定は宇和島だろうに、どうみても松山の町並み・・はご愛敬。そして、

こんなセリフいいのってこちらが心配するほどの他ドラマとのセリフ被りや設定被りは、

もう見ていてすっきり気持ちのいいほどです。

 

今ここでNetflixの勧誘する気などは全くありませんが、やはりドラマはお金と企画だなと、しみじみ

思います。もちろんあくまで映画派の私は、テレビにつないで大画面で見ています。

あの小さなスマホでこれらを視ようとはおもいません。

そんなの、勿体なさすぎます。

これだけの、時間とお金をつぎ込んで作った秀作をスマホで見るなんて人の気が知れない。

 

そんなこんな思っていたら今度は真田広之さんの「将軍」のエミー賞受賞です。

もちろん私は、真田広之さんが「魔界転生」の時も、「里見八犬伝」の時も知っています。

なんならデビュー作も知っています。千葉真一さんの子供の役で背負われていましたね。

もちろん見たいです。巷で言われているような「外国人が作ったちよっと違和感のある日本映画

ではない時代劇」とても見たいです。

 

私も、ちょっと違う外国の日本映画は気になっていました。

ラストサムライの小雪さん・・あんな大きな日本女性はいません。彼女はすくっと立って

美しいのです。男に寄り添ったり、守られて美しいタイプの女性像ではありません。

これも、ハリウッドの好みなのねと、当時も思っていました。

 

今、私が悩ましいのは二点。

まず「将軍」がディズニープラスであること。こうやって次々と配信先が増えてくると

よーく選択しなくてはとても家計がもちません。

そもそも、次々と配信先を辞めたり入れたりするのは性にあいません。

・・・うーん。詰まるところは・・

 

そして二点目はNetflixの視聴の仕方です。

途中でちよっと中断したりするときの方法がまだよく判らない。戻したり進めたりが

思ったようにいかない。これは案外大きなストレスです。

昔は途中で映画館に入り、そこから二本立て見て、三本立ての映画館もありました。

見たところまで見てから帰っていた時代を思うなら恐ろしく贅沢な悩みなのですが、

仕事中断やトイレ中断で、止めたり、戻ったりが当たり前になってしまった身には

なかなかの不満がくすぶるのです。

 

せめての折衷案として、Netflixが自由に操れるようになったら、ディズニープラスと

交代しようかなんて言うと家人からは

「どうせ、見たいとなったら見るんでしょ。最初の一か月無料視聴も何も考えずに、

視たいときは時に見るんでしょ。手続きするのはボクですけどね」と

心にもないことを言うなとばかりの言い草。

 

・・あえて反論はしますまい。そう言いながら自分も一緒に見てるじゃんと

泥沼の言い争いは大人とは言えません。。。