三日坊主宣言の後・・
ここで、体力増進のための「三日坊主運動宣言」をした次の日から、咳はでるわ
倦怠感に苛まれるわ、微熱は続くはと「立派な風邪」に罹り、今日までうとうとと
だらだらの日々を過ごしておりました。
言い訳ではありませんが、もとは家人の派手な咳から始まったのです。
私の咳もたいがいしつこいですが、家人のはそれに輪をかけたひどさ。
家人自身が「オレが死ぬときは誤嚥性肺炎だろう」と嘯いているくらいです。
同情よりもその派手な煩さに「うるさいっ!」と何度も叫びそうになります。
ま、いくら私でも、一応病人にそんな言葉を投げかけるほどの傍若無人さはありませんが、
叫びたいと思ったことは一度や二度ではありません。
ぐっと堪えた、自分の心の寛さをちょっと自慢しておきます(笑)
どちらにせよ、風邪は体力と気力を奪います。
止まらない咳と切れない痰に、私も死ぬときはこんな感じかもと思ったくらいです。
そして痛感したのは、風邪ひくと長引くことです。
昔は風邪かなと思ったら、ユンケル飲んでアリナミン飲んだら翌朝は快調!がパターンでしたが
もうユンケルは効きません(サトウ製薬さんに恨みはありません。ただ私が年とっただけです)
罹患したら、もうどこへも行かずひたすら自宅に籠って寝て水分補給して、鼻水をかみ
痰を吐き、どこまでも続く咳に身もだえるだけです。
それに耐えきれたら・・いつか徐々に、本当に牛歩のような速さで風邪は去っていきます。
それまでに失われる老いた自分の体力と時間を返してくれ~と叫んでも誰も返してはくれません。
そうなのです。
風邪はひいたらもう終わり。あとは風邪の意志に任せるしかないのです。いつ収まるかは風邪の
意志のみが知ることなのです。
だから、風邪はひかない。これしかありません。
退きそうな環境に身を置かない。伝染りそうなところには足はむけない。マスクもしない
輩とは付き合わない(私もしませんが・・)
もう不義理もへったくれもありません。残り少ない命です(長生きしたらごめんなさい。この
セリフ忘れてください)風邪ひいて何日も寝込むなんて、勿体なさすぎ。
君子危うきに近寄らず・・と言うではありませんか。
おババは風邪に近寄らずでも、だれの非難も受けないでしょう。
そういえば、亡くなった長嶋茂雄氏も死因は「肺炎」でしたね。
亡母の死亡届には「心不全」と書かれていました。それを見た知り合いの内科の先生は
「人間は心臓が止まったら心不全。息ができなくなったら肺炎と書きますね」と
仰った言葉が蘇ります。
息ができなくなって死ぬか、心臓が止まって死ぬか。
もうどっちだっていいです。どうせ行きつく先は死ぬんですから。心不全でも肺炎でも
どちらであっても誰も褒めてくれるわけでなし、代わってくれるわけでなし、
こんなこと考えている間があれば、次の旅先考えていたほうがよっぽど楽しい。
残された時間が短くなればなるほど、こんなに日々が楽しいのは皮肉ですが、先が
見えるからこその充実というものはあると思います。
誰にも残す言葉などはありませんが、「楽しかった」と言えればいいなと思います。。。