ルーツを訪ねて
私の母は20年前に他界しております。父も逝って10年がこようとしています。
そんな私の両親の戸籍を、今帰省中の息子と二人で昨晩、紐解いてみました。
「ばあちゃんっ子」だった息子の祖母からの聞き覚えと、私の記憶とを擦り合わせて、ああだこうだと
午前2時まで・・
私の父方の祖母は、かなり奔放な女性で正式な結婚は二回。未入籍が一回。非嫡出子が二人。嫡出子が四人と
いうかなりの発展家です。もっとはっきり言えば、ふしだらな女です。
しかも離婚後は四人の子供を自分の実母と養子縁組しています。そこにはすでに祖母の姉の子も養子縁組して・・と
まるで難解パズルのような、家族関係が目の前に広がっています。
私も息子もこんなかんじであることは、知っておりました。それでも、それを系統立てて考えるまでには
及ばないと思っていたのですが、なんとなくの成り行きから、これを紐解いていくと、これがまたまた複雑怪奇で
家柄こそ遠く及びませんが、まるで横溝正史さんの小説の世界です。
事実と想像を交えて、我が息子とこんなに楽しめるなんて、ご先祖さまありがとう~と
見当違いのお礼を言ってしまいそうです。
翌朝は寝不足ながらすっきりした頭で、昨日のことを整理します。
この複雑怪奇な家系を整理してくれたのは息子です。
いつの間にか、こうして私に論理的説明を施してくれるようになったのです。
感慨無量のものもありますが、反面で、まだまだ負けてなるものかとの
思いも頭をもたげてきます。
こんなことを続けながら、終活もいいけれど、自分のルーツくらいは、しっかり検証しておかないと、
いつか誰かが、苦労するとしみじみ思ったものでした。。。