秘密
誰にも言えないことのひとつやふたつは誰にでもあるものです。
誰かに言えば、その人の心の負担は軽くなるけど告白された方はその分
ずっしりと重みが増してきます。
また告白したことで、言わなければよかったとか、言ったことを後悔なんぞし始めたら
もうきりがありません。
それでも世の中には、自分の胸に収めておくということができない人がある一定数
いるのです。
それはその人が悪いわけではなく、人の持つそれぞれの心の形と大きさなのでは
ないかと思います。
大きければそれでよしというものではありませんが、小さいよりはいいでしょう。
それよりも、大切なことは「そのもの」に合わせる形です。
そのものに合わせて大きくなったり、固くなったり、三角になったりコロンところがったり
言ってみれば水を革袋に入れたような、そんな心の袋を持っていたら、誰にも言わない
秘密のひとつやふたつ、どこにでも隠しておいておけるでしょうね。
私の仕事は、人様が話しにくいことをお聞きすることから始まります。
こんなことを言えば、この人はどう思うだろうか。
この人は私のことをどう思うだろうかとさんざん悩んで、苦しみぬいてお話に見えるのです。
そんな方を相手に、私の袋が杓子定規に形を構えて待っていたら、入りきれない相談者の
心の残りはどうするのですか?
口幅ったいことを言うようですが、この仕事についてのキャリアが、私の心を自在にしてくれます。
夫の浮気に悩んていても
子供の結婚に迷っていても、誰かに言えば言霊は歩き始めます。
だから、それを告白するのは、ひとりだけにしてください。
やるかやらないかは、その後のことです。
あなたの秘密・・お預かりします。。。