雑感
中国の肺炎はますます混迷を増して、日本も昨夜邦人帰国のためにチャーター機を
出したようです。今朝のニュースでは帰国者206名の中に発熱と咳の方が2名いらしたとか。
ご心配ですね。もちろん当人さまもですが、同乗の方々もです。
こういう状況ですから、誰が誰を恨むとも責めるともできないのですが、そこは小人の悲しさ、
心がざわめくことでしょう。
傍観者である限りは、適応国の対応の遅さや、情報開示の遅れを論っておれば済みますが、
そこに居るとこれはまた違った意味の怒りと恐怖を覚えるものなのではないかと思います。
この災禍が一刻も早く収束することはもちろん願っておりますが、今罹患されている方々の
一刻も早い回復を祈るばかりです。
ところで今BSで「おしん」が放映されているのをご存じですか。
日本での人気は言うまでもなく、世界中で放映されて大人気を博したというあのお化けドラマです。
子役の小林綾子さんも愛らしく健気でした。中継の田中裕子さんに至っては、よくあんな仕打ちに
耐えられると本気で思わせるリアリティがありました。
そして今は乙羽信子さんになっています。さすがに演技力は抜群です。
ゆるぎない大人の「おしん」。
今は次男に嫁が来て、その嫁との軋轢の真っただ中です。
でも、確かに今現在で見ると、どうしてもおしんの言い分の方が無理無体に思えます。
商売人の家だからと同居を迫り、家事は嫁がするものだと決めつけ、新婚旅行から帰るときに
実家に先によったからと息子と嫁を責める。そして悉く反対する。
これでは、かつての高森和子さんとなんの変わりがあるでしょう。
橋田寿賀子さんは嫁と姑の輪廻を書きたかったのかと思ってしまうほどです。
確か、昔なにかで橋田さんが「昔は姑に仕え、今度は嫁のわがままに振り回され」と
言っていたような気がしますが、今のおしんはどうみても「嫁いびり」。
視聴率が良かったからといって今の時代にこれを見ても、誰も共感しないのではと
却って心配になるほどです。
時代と共に「世間の常識」は変わるものだということをまざまざと教えられる朝の15分
です。。。