浮気するということ。
長らくこういう仕事をしておりますと、ごくたまに身内の調査であったり、
知人の調査に出会うことがあります。
私はこの仕事に生きがいと誇りを持っておりますので、誰に聞かれても
仕事自体の話はしますが、正直なところ、この仕事の結末はそう甘いものではありません。
そもそもが配偶者の浮気の証拠を取るわけですから、相手がいなくては調査が無意味ですし、
もしもいたとしたら尚更のこと、本人にとっては辛い事実です。
これを自分の近しい人に告げるのです。
どちらにしても、「恨まれても仕方ないかな」と腹を括って話します。
しかも、相手方には絶対にふかーく恨まれる損な役割です。(笑)
この仕事をして知りましたが「浮気」というのは誰がやっても
おかしくないのです。
いやもっとはっきり言うなら「万人は浮気する。」これ私の格言です。
決めた人以外に生涯心を寄せることはない・・なんてことはないです。
考えてもみてください。世界中に男と女は何人いると思いますか。
その中の唯一人が今の自分の伴侶なんて・・・それはあり得ないでしょ。
それって宝くじより倍率の低い巡り合いでしょ。
勘違いしないでくださいね。私は浮気を礼賛しているわけではないのです。
結婚という決め事を自分たちが選んだ時、「もしかしたら」という雑念はもう
封印しておかなければならないのは当然です。
そしてそれが理性であり、人倫であるのです。
しかし、一方で「本能」がよりよい相手(いいか悪いか判りませんが、本能はは
きっとそう指示を出しているはずです)を、探し求めているのですから、たまたま
その時の体調や思考や感情に触れたら、そういう関係になってしまうのは、ままあることだと
思っています。
そんな試行錯誤を繰り返しながらン十年・・何百年(?)
相手の浮気に怒り悲しみ、身をよじらせて悔しがる電話の相手に、静かに寄り添う
魔女相談員なのです。。。(静かには・・言い過ぎました。静かにはできません。
一緒に怒り闘う相談員でした。)