魔女の稚拙
お盆から後の日本は、雨だらけで八月の二倍の雨量とか、豪雨とかの言葉に
慣れてしまった感さえあります。決して、慣れてはいけないのですが・・
この豪雨の被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
お盆の最中に、かつての依頼者さんがお立ち寄りくださいました。
調査結果を出したあとの出来事を淡々とお話いただいて、とても嬉しい時間を
すごしましたが、彼女がにっこり微笑んで「相談員さん、私の事ブログに書いて
くれてたでしょ。」と仰った時には、しまった!という思いが先でした。
こういう仕事ですから、ご相談に来られた方も、誰にも言いたくはないと
いう事が判っていますから、ブログに書く時は細心の注意を払って、
ご本人を特定できないように、しているつもりです。
「もう二年前ですけど、私覚えてますよ。何月何日のブログ。」
げっ・・そこまで・・もう冷や汗ものです。
言葉を失う私に、彼女が続けます。
「もちろん、いろいろ脚色して判らないように配慮してくださって
いるのはよーく判りました。でも、私は当人ですもの~」
お話ぶりから、お叱りではないとは思っておりましたが・・・
「そこにね、この勝負奥様の勝ちですねって書いてあったんです。それ見て私、
ものすごく力づけられたって言うか、勇気がリンリンと湧いてきたんです。」
・・・あぁぁよかった。全身の力が抜けるようでした。
褒めていただいたということですよね????
それにしても、確かにご本人が読まれればお判りになることもあるかとは
思いますが・・
それを判らせてしまったのは、私の表現と筆力の拙さゆえです。
本当に申し訳ありませんでした。
と、魔女にしてはあるまじき低姿勢のお詫びをお伝えしたことでした。
しかし、それにしても稀に見る爽やかで聡明な奥様でした。
今、前のご主人は失くしたものの大きさに気付いていらっしゃる
頃かとは思いますが、その本当の価値に気付くのはこれからです。
そして、自分の愚かさに慄き、自らの不明に泣きなさい・・・・
そして眠れぬ夜に、幸せだった日々を指折り数えてみなさいよ。
自分の不明と不実の数とどちらが多いか。
なんだか、魔女の呪いのようになってきましたが、これは独り言と
いうことでお納めください。
さて、皆さま、豪雨はまだまだ続くようです。
どうぞお身の安全と、その確保のために、今しばらくのご用心をと
心から祈念しております。。。