許容範囲
すっかり秋らしい陽気が続いております。秋が好きなんて乙女チックなことをいう輩が私の周りにもおりますが、生憎と
私は好きではありません。
四季の中でどこが一番好きかと問われれば、迷わず「夏」と答えます。年々夏の暑さに体力がついていかず、ギラギラの陽射しに
灼かれて倒れそうになっても、それでも夏が一番好きなんです。
凍死と熱中症死。どちらか選べと言われたら(・・たぶん誰もそんなこと言わないでしょうが・・)もちろん、躊躇なく熱中症死です。
そんな私が、夏に別れを告げ、死ぬより嫌いな冬を迎えようとする秋を好きになれるはずがありません。
だから君の心は狭いと、非難を浴びることはありますが、四季の好みと性格の優劣になんの関わり合いがありましょう。
私は自分の心が狭いことは自覚しています。それも、常人よりもかなり狭い。
許すということが、なかなかできないのです。私のことを「執念深い」とよく周りは言いますが、それはすべてここに起因しています。
そんな私を反面教師にしたか、娘はかなり大らかと他人は言います。私には、ただの八方美人にしか見えませんが。
家人のことを他人は、やさしいと評価します。行き当たりばったりの口先の優しさですけどね。
そんな私が出会ったのが、この相談員という仕事です。
優しいことは言いませんが、本当のことは言います。容赦なく。
寄り添いますとは言いませんが、昼夜を問わず受け止めます。
誰もが幸せな道は説けませんが、あなたが幸せになる道は偏執的に探します。
こんな魔女相談員が一人くらいはいてもいいでしょう?
二人いたらもう逃げる←娘と家人の声が揃っているのは空耳でしょうか。。。