追憶のフィレオフイッシュ
12月に入ってから案外静かな日々が続いています。
昔は忘年会やクリスマスを狙っての素行調査が必ずあったのですが、近年はそれも減って
クリスマスはファミリーでというのが定番になりつつあるのでしょうか。
それはそれでいい傾向であろうとは思います。
異国の神様とはいえ、聖なるキリストの生誕に託けて浮気に走るとは「神罰」が当たっても
文句は言えないでしょう。アーメン。
ま、昨今はどんな宗教であれ、一瞬は白い目で見られますが、私のような生来の無宗派層には
なんの関りもないことで・・
公明党が与党である限り、厳しい宗教規制の法律などできるはずがないと冷ややかに見ています。
ただ、私の愛読書には高橋和巳氏の名著「邪宗門」があります。私はこれを読んで宗教弾圧という
言葉の意味と現実を知ったものでした。
子供が生まれたら「阿礼」とつけようかと本気で思ったものでしたが、それは高校生の頃の夢。
現実に娘が生まれた時には、そんなことはきれいに忘れておりましたけどね。
いま私が密かに愉しみにしているのは住んでいるこの地域の昭和の写真集がもうすぐ発行される
ことです。地域限定で予約制なのですが、クリスマス前くらいには発刊されそうです。
私はここで生まれ育っていますので一入です。その時代に還りたいとは少しも思いませんが、
その時代を追憶するのは、なかなかに楽しいことです。
これは振り返る時間が多ければ多いほど楽しい時間が増えるので、年を重ねる数少ない利点ですね。
その写真の中に、自分をとまでは言いませんが、もしも知り合いを見つけたら、その写真集は
宝物になるでしょうね。
そう思いながら、今日のランチをマクドナルドに決めたのは家人です。
この年になっても、マクドナルドはたまーになんだか食べたくなる不思議な味です。
もしかしたら麻薬的な味覚を育てているのかもとすら思います。
アメリカの遠大なる謀議??
何年か前に撤退した商店街のマックが三か月ほど前に還ってきました。おかえり~
なかなかチャンスがなかったのですが、今日は家人からのお誘いなのです乗ります。
理由は、買って来てくれるから・・それだけです。
そこで何するか・・なんとかセットはいりません。
食べたくないものは、ただでももういらないのです。
そこで私が選んだのは「フィレオフイッシュ」そのあの白身魚のフライの上に濃い味の
タルタルソースをたっぷりかけたあれです。原材料はメルルーサと私は思っています。
本当は何種類かを混ぜているのだそうですね。
久しぶりにお目にかかりました。
あのジャンキーな外見。いかにも体に悪そうなタルタル。そして思ったりべったんこの容姿。
でも、一口食べると、そうそうこの味。懐かしいマヨネーズだらけのこの味です。
・・・あんまり褒めているように思えないかもしれませんがこれでそうでもないのですよ。
ひねくれ者なのでご容赦ください。
これをよく食べたたのは高校時代(え・・そんな時があったかと? ありますよ。それは日露戦争の
前かと?・・そんなはずないでしょ。)
ひとまず400才の魔女設定はお忘れください。
決して美味しくはないのですが(いや、マクドナルドさんごめんなさい。決して喧嘩を売ってる訳
ではないのです。そのままの感想で・・いやそれは余計に悪いか・)
なんとも懐かしく、過去が迫ってくるような気がするのです。
やっぱり人間は五感の動物ですね。こういう感覚は忘れないのでしょう。
死ぬ間際に食べたいとは思いませんが、ふと思い出した時に食べれる幸せは確保しておきたいです。
どうぞ地元のみなさま、このマクドナルドを大事に育ててあげましょうね。
もう撤退なんてことのないように。
自分たちの追憶と、これからの子供たちの思い出作りのためにも。。。