解散

2023年05月01日

風薫る五月になりました。GWにはすでに突入しており、ニュースといえば混雑の羽田空港と

東京駅と高速道路です。三題噺かと言いたくなりますが、混雑していますと流しておいて

わが町の閑散とした商店街では、それは「うそつき」のそしりは免れないでしょう。

わが町の名誉のために付け加えておきますが。メイン商店街はさすがの人出です。

ただシヤッター商店街になって、いまやマンションが林立しょうかという処は、往年の盛況ぶりを

知っている身には、耐えられない思いがするものです。

 

浅草や京都の溢れるような人込みを横目に、いまわが住居の周辺には「自治会解散」が少しづつ

進んでいるという話を聞いて、びっくりだったり、やっぱりだったり。

そもそも、私ら世代がこの地にマイホームを求めて来たころから人口は減少気味とはいえ、小学校も

中学校も正常に機能しておりました。

それがいつの間にか、次の世代に移っていくと、まず保育園と幼稚園の統合と廃止問題が起こりました。

いわゆる「こども園」ですね。

 

そのうちに新興住宅地が次々と建てられ、私ら世代の子供たちも家を出て、近くにマイホームを

持ったり、市外地に暮らすようになりました。

そうすると残された父と母は次第に年老い、もしくは独り身になりその地域の高齢化はどんどん

進むばかりです。

でも、これって当たり前のことですよね。過疎化問題が講じられてから幾星霜語られてきた歴史

ですよね。核家族という言葉が生まれた以上、それは避けられないことなのです。

 

そんな中で生まれたのが「自治会の解散」です。

いま、PTAと自治会どっちがいらん? と、アンケートがあったら、なかなかいい勝負すると思いますよ。

会費を徴収して。地域の振興や行事。学校に自治会単位の寄付をして、地域の清掃や行事に参加する。

見返りは塵の収集と地域公報の回覧・・って公報なんて見てますか?

毎回同じ内容の市政報告と順繰りの幼稚園児の行事写真。

別に自分のところの子でないなら見たいとは思わないでしょう。

それよりもこの回覧というのがなかなかの難事なのです。

これは一括して地域公民館的なところに置かれ、それを自治会役員が取りに行って各戸配布するのですが

年を経るごとにこれがなかなかの大仕事。近所ならいいですが、車を出すとなったら一仕事。

寡婦だけの家なら、車もなかなか・・。公民館って町の真ん中付近ですから、離れた家はそこまでが

たいへん。

 

そんなこんなの上の発案らしいのですが、私もこの際、もう解散もいいかなとは思います。

第一、行政も、私ら世代の時は「自治会作りましょう」「入りましょう」なんて熱心に勧誘したくせに

今の若い世代にそんな勧誘しませんよ。

だから入らない。残るのは高齢世帯のみ・・これでは自自治会活動なんて作動するはずがありません。

その上、古くからの住民と新興住民の間の軋轢なんていっても、今の世代は知りゃしない。

こういう世代には何言っても無駄です。

古き良き習慣(自治会がそうかどうかは知りませんよ)を、繋ぎ続けるのは至難です。

振り返れば自分とて、親の言う事なんて聞きもしなかった。反抗期には論破しまくって

ました(笑)

でも、自分が淘汰される側になって初めて判ったこともあります。

もちろん仕事は何より大事ですが、この残り時間を自分たち世代のために使ってみるのも

いいかななんて思っちゃいました。

こんな私の決心を鼻で笑って、ギターつま弾く家人は、彼こそがなによりの冷血かもしれません。。。

 

 

 


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