霧のなか
今年の梅雨入りは早いです。台風ももう2号が石垣島近くまで来ているそうです。しかも
ゆっくり、ゆっくり~と。毎年の事ですが、沖縄の台風は凄いですよね。
そこいらの木はなぎ倒し、看板は外れてゆらゆらと彷徨い、横殴りの雨が道行く人の洋服を
ずぶ濡れにしています。尤も、台風の恐ろしさを知っている彼の地のヒトたちは、こんな日に
出歩いたりはしませんけどね。
外で実況しているのは、たいていがテレビ局のアナウンサーか、ちょっと綺麗めの女性気象予報士
さんですよね。
その後ろのヤシの実が飛んで来たらどうするのよと、興味半分心配半分で見ていますが、いまだ
そんな画面はみたことはなく、彼らのご家族も内心ハラハラしているでしょうね。
こんな報道が許されるの?
お笑い芸人が動物にちょっかいだしたり、不適切な事言ったりしたら、すぐに炎上して
みんなで謝りまくるのに、こんな実況は許されるんだぁ・・日本人の基準ってどーなってんのと
呟く私は昭和の遺物です。
日に日に、毎日が退屈になっていきます。
昨日と同じ今日が訪れて過ぎていくなんて・・そう尖っていた時代が嘘のようです。
私の一生は(まだ死んでおりませんが・・)たぶん、人並みよりはちょっと多めの
出来事と絡んだり、遭遇したり、渦中だったりしたような気がします。
自分で思うほどではないよと、言われるかもしれませんが、少なくとも仕事に関しては
そう思ってきました。
ところが、最近その自負がぐらつきかけてきました。
あんがいスーパーのパート勤務の方が毎日が波乱万丈かもと。
よーく観察していたら判りますが、スーパーには一定数の「ヘンな人」がいます。
買いもしないのに店内を彷徨する人。商品を手にとってはしげしげと眺め倒しまた戻す人。
さらには、パッケージを外し、剥き出しにしたチョコをそのままレジ籠に入れる人。
山積みキャベツの外側をこれでもかと剥ぎ倒し、それは置いといて違うキャベツを自分の
籠に入れる人(なんのために剥いだ?)
ちょっと変わった人たちが、わんさかいるのです。
これは、とても変わった人一人を相手にするのと、ちょっと変わった人、無数相手にするのと
どっち?と、尋ねられたら答えはおのずとでますよね。
そう思ったら、最近の接客業の方々に後光がさしているようにさえ思います。
そうでしょうよ。そんな思いをしていたら、たまにはお客の問いかけに不愛想だったり
聞き取れないふりしたりしたくもなるでしょう。
セルフレジでバーコードを読めない機械に対峙しているばあちゃんに声かけるのも
面倒な時もあるでしょう。商品問合せても、知らないふりしたくなる時もあるでしょう。
そう思いながら、私は今日も行き慣れたスーパーに向かうことにします。
みんな殺伐と仕事してるのよ。そう思いながらレジに並ぶと、大抵のことは許そうかなと・・
思いたいですね。自信はないけど。
なんて思ってたらつまらない。(笑)
昨日も今日も明日も、私は私ですよ。達観とか円熟などとの、対局にある私に許すなんて似合わない。
5月の終わりに、そう言いながら、あれこれって昨日も日記に書いたわと、思い出しました。
同じこと何度もつぶやく自分が怖いです。しっこいのか、年のせいなのか・・
もう自分でも判らなくなりました。。。