感傷・・ふたたび

2023年06月09日

梅雨の間の青空です。

昨日のブログを読んでびっくり。なんと私らしくない、泣き言を並べたもんだと、読み返して

これぞ汗顔の至りというやつですね。

なんて言っても最近「かんがんのいたり」なんて何語?とか問われそうですが、これも昭和生まれの

四字熟語と笑ってくだされ。

 

弊社のすぐそばに建設中のマンションはほぼ概容が見えて、青空に突き出ています。

こりあたりは今、マンション林立期のようで、雨に濡れないお買い物がキャッチフレーズらしく

エントランスを出たらアーケードと煽っています。

確かに、それはそれで便利でしょうが、私の子供時代のこの街の風景とは全く違った今は

なんだか他所の地のようです。

子供時代に遊んだ映画館(どんな子供や?)はとうになくなり、その場所は何度も店が替わり

あげく今はパネルを張られてどんな有様なのか窺うこともできません。

夜来たら、もしかしたら「こわーーい場所」なのかもとさえ思います。

 

ただ、一本裏の道に入ると、赤い塗装の禿げた鳥居と壊れかけた屋根がうらぶれた神社が、

まわりの石垣に埋もれるようにあります。その隣は昔、私の父親の住む場所だったそうです。

私は知りませんが、父も母もこのあたりを通るたび、「〇〇町尋常小学校だったよね」と

いつの時代や?というような話をしていました。

その祠は今もあります。「肝試し」になら、こちらの方がぴったりです。

 

この街で私は育ちました。

私の知る時にはもちろん〇〇町尋常小学校はとうになく、日本が元気になりゆく時代でしたから

商店街には人があふれていました。

ただ、喧騒はありましたが、私の個人的生活はそう楽しいわけではなく、この時代が思い返されると

いうだけで、この時代に還りたいと思っているわけではありません。

 

あれれ・・・やっぱり私、なんだか「ヘン」です。

今日もとても感傷的になってしまって・・・

 

やっと見つけた三浦綾子さんの「氷点」のせいでしょうか。

もう長い月日がたっているので、文庫本でさえなかなかないのです。

子供時代にテレビで見たものと、小説の世界は別物です。

去年、北海道に行ったときに旭川で、雨に降られながら「外国樹種見本林」を見に行ったのは、この

世界に触れたいからでした。

そして小説を見て、あらためて知りました。この中で見本林が最初に登場した時はやっぱり

激しい雨だった。そんな偶然の一致に心が揺さぶられたからでしょうか。

 

なんてことを思ったりすることもあるのです。この私も。

梅雨の間の青空は、いろいろな思い出を連れてきてくれます。あと少しだけ、この時間と遊んだら

仕事に励みます。。。

 

 

 

 

 


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