海よりも青く
いつの間にかこのブログが日記化してしまったようかなと思い始めた矢先、知人から「いつも
頷きながら読んでます~」との控えめなエールをいただき、やっばりこの路線で行こうと
思い直した私です。・・いや路線変更を考えていたわけではないのですが、このブログにこうして
自分の心情や主義主張を赤裸々に告白することの是非を考えていた時期だったので
ちょっと嬉しかったです。
夏が近づいて、家族旅行の計画も具体化してきたので、娘から「ペディキュアしない?」との誘いを
受けた時、一も二もなく同意しました。
手指は仕事している以上、ちょっと控えておりますが、足ならいいかなと・・。娘も同じで接客業の
彼女も手指はちょっと休みにはいるまでは・・と自重しております。
この爪を塗るという動作は、女性の方はほぼ経験していると思いますが、塗った後がやっかい。
乾くまでしばらく何もできません。動くこともできません。しかもそんなときに限って、蚊がぶーんと
飛んできて腕に止まったり、愛犬がコロコロと纏わりついたり、宅配のピンポンが容赦なく鳴ったり
するのです。
それに対応していると、必ず剥げます。それも微妙に気になる角度と長さで目立ちます。
で、もう一度・・とか、もうやめた!とかになるのです。
なので、足ならまだその被害も少なかろうという意見に珍しく母娘ともに合致したのです。
そこで美容師をしている私の従妹の娘にお店紹介してよと聞くと(その娘はいつもばっちりメークで
ラインの自顔も、いわゆる盛ってます・・許せ。おばちゃんは嘘はつけない)
すると娘が「いやーん。そんなことなら私がしてあげるわ。いつ?」と、とんとん拍子に話が進み
今日に至ったのです。
わが血筋ながらこの母子は美形とは思いますが、なにしろ中身まで知り尽くしている間柄。なんの遠慮も
ためらいもなく、朝7:30から施術が始まりました。
で、これが長い。甘皮をニッパーでチョキンチョキンしたかと思えばそこを磨いて、洗い落として
下塗りして赤外線で乾かして、ラメを飛ばしてまた一本(足指です)づつ乾かして・・
えーまとめて乾かせばいいやんというと「おばちゃんの足指は曲がってるのよ。だから隣の指に
くっついたら綺麗にならんやろ。」と妙に説得力あり。
施術すること娘と二人で三時間。
私も、娘もすっかり夏らしい色に爪は染まりました。キラキラとひかるラメの間にゴールドのアクセントも
貼り付けて、足だけは一足お先にバケーションです。
聞けばこの施術、一か月ほどは軽く持つのだそうです。途中で剝がれたりしないので、取りたくなったら
爪の生え際を指爪でひっかけて剥がせばいいのだそうです。
思った以上の出来栄えで、もちろん私は写メに撮りました。お友達にラインしょうとしたら
「ちょっと待ち。おばちゃん」と妙に厳かな声。
私から携帯を取り上げると、なんやらごそごそと・・
で、私の目の前に携帯をぬっとさしだします。
あ~れ不思議・・
なんと、どんなに贔屓目に見ても色黒でしわくちゃで足指の曲がった私の足が、三割方ましの色白に
五割は消されたしわ。さすがに曲がった指はそのままですが
「これが、修正かっ!」と納得。
「あなたはこうやって、修正してるんやね」と余計なこともついでに言って、そのまま
写メを送信いたしました。
もちろん「修正済」なんて墓穴掘るようなことは一切言わずに・・
・・・おおっ・・絶賛の嵐
いくつになっても「綺麗」という誉め言葉はいいものですね。
もういつ以来聞いてないか・・
掛けることもないでしょ・・←カゲの声
「こんなんいつでもしてあげるわ」と娘は軽やかに言って、七つ道具を
大きなバックに片付けます。
長い時間だったので、昔話にも花を咲かせ、娘の両親(私の従妹夫婦ですね)の
ことから、その親(娘の母方の祖父母です)のことまで、いろいろ聞かせてやりました。
娘はジジババっ子で、喜んで聞き入っておりました。
たまには、こんな親戚のおばちゃんやるのもいいものです。
「またいつでも言って~」と、道具の入った大きなバッグを肩にかけて娘は颯爽と帰って
いきました。私の足指は海の青に染まってキラキラです。。。