花火

2023年08月08日

ここで寄る年波などと記したら、自分に負けそうな気がして(なんのことやら、意味わからんと

家人には嘲られましたが・・)踏ん切りがつきませんでしたが、書いてしまえばどうってことはない。

ご挨拶のようにさり気なく「寄る年波なので~」などと相手をケムに巻いたり、同情曳いたりで

案外自分に都合よく使えるかもなんて・・不埒な使いみちを模索し始めた私です。

なんでも物は使いよう。特に日本語なんてその最たるものですよ。

どうにでも取れる。

 

それにしても「暑い日」が続いています。外に出るのも億劫な暑さ。

私は常々公言しておりますが、生粋の夏女ですから少々の暑さには寛容ですが、

昨今のこの陽気には、許せる範囲が一ミリもありません。

毎年、毎年、「今年一番の暑さ」が続いたら10年後の日本の夏はどうなっているんでしょうね。

それに耐えうる訓練のために人々は各花火大会にはせ参じているのかと思いましたわ。

各地の花火大会の様子を朝のニュースで見ると、必ず場所取りが映ります。昼日中、朝から取った

場所に寝そべり、時間を潰すみなさま方・・ご苦労さん。

なんて私は思いませんよ。

花火なんてそんな目と鼻の先で見て、何がきれい?

何がロマンチック?

暗い空いっぱいに花火が砕け散り、彩色された滝がナイヤガラ(行ったことはありませんが)

のように・・なんて言って河川敷が燃えてましたね。

ま、あれはおまけとはいえ、小さな子供を連れて、超過密な花火大会に連れて行くことの

是非は誰もいいませんね。

子供は何も見えませんよ。目の前にあるのは、浴衣のお尻くらいのもんです。しかも超沢山の。

花火の時の告白なんて、甘っちょろいマスコミの自画自賛物だよと、肩を寄せ合う若いカップルに

私は囁きたい。人込みに流されて・・なんてユーミンの歌のようにロマンチックなのは恋愛時代だけのこと。

その場は修羅場です。

「早くいけよぉ」

「ま、待って。下駄が・・脱げた」

「えぇぇっ・・チッ。」

なんて会話で、花火の告白はすぐに終わっちゃいます。

 

告白の花火は大会の日なんかじゃなくて、近くの神社の石段から見上げた遠くの

花火の方が、数段心に残るものなんですよ。

なんて私が言うと

「案外ロマンチックなんだね」と家人がニヤニヤ。

案外とはなによ。案外とは・・

今夜もどこかで花火の音が聞こえてきます。

我が家のベランダで見る花火が一番美しいです。はい、そういうことにしておきます。

 

 

 


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