毒親もどき

2023年09月20日

まだ来月のことなのですが、娘と二人だけで一泊の旅をすることが決まりました。

彼女が嫁ぐまでに一度二人だけの旅をと思いながら、実現できずにいたのですが

最近になって彼女の方から「ねぇ、二人でどこかに行かない?」と誘ってきたのです。

学齢期の子供を二人持つ身であることは重々承知ですが、本人から言う分には何か

それには対応策があるのでしょう。

私が考え、思い悩む事ではありません。「いいよ。行こう、行こう」となりました。

土日の一泊ですから、そう遠くはいけないよねなんて言いながら、行く先を決めるのは

なかなか楽しいです。

車にするか公共交通機関使うか、から始まって都会?田舎?海?山?と考えることは

次々と出てきます。

今、東京で一人暮らしの息子とは何度か二人旅はありますし、私がサラリーマン時代には

東京出張の旅、呼び出して同じホテルを取ったものでした。

しかし、娘と一度だけ京都に日帰りに行っただけで、二人っきり泊というのはありません。

嫁に行き、母になり、一族総出の旅や、子供たちも含めて私達とという度は何度も

ありましたが、二人だけというのは全くありません。その間に彼女には彼女の屈託が

つもり積もっているのでしょう。

 

私は自分では絶対に思っていませんが「毒親」とは言えないまでも「毒親もどき」

くらいにはあてはまるかなと言う親らしいです。

指摘されれば、確かに思い当たる節はあります。

彼らが子供時代、私は「モノ言う親」であったことは否定しません。

学校に対しても、先生に対しても、唯々諾々と従うPTA役員でも保護者でもありません

でした。

家人は「判るよ。今更言わなくても。みんな知っている」と醒めておりますが・・。

小学校の卒業式で、保護者代表として「先生たちとも、判り合えないことも多々ありましたが」

と述べて居並ぶ先生や来賓をざわざわさせたこともありました。

まだまだ熱血指導が残っていた時代に

「私の子供には手を上げないでください。言えば判ります。言って判からなければ

私に連絡してください。私が言います。親として他人には叩かれたくないです」と

父母会で発言した時は、先生にもその場の

父兄からも、異星人を見るような眼で見られました。

私は自分の意見がいつも正しいとは思ってはいませんが、意に反したことがそのまま

ずるずると決められていくことを、黙ってみてはいられない性質だったようです。

 

今は、おかげさまで「年の功」とやらが上手く効いておりますようでが・・

(いやいや。本人がそう思っているだけで本質は何も変わっておりませんっ)←

家人と娘が声を揃えているようですが、気のせいかも・・です。

 

しもしそんな母を息子は上手く利用して、先生への牽制に使って学生時代を

楽しんだようですが、娘はそうではなかったらしいです。肩身の狭い思いも

あったそうです。

私から見れば、不器用で融通の利かないタイプの小心者ですから、それもありかと

思います。

そしてそんな娘が成長し母になって、落ち着いて自分を振り返ったら、自分の母親は

「毒親もどき」ではなかったかと思ったらしいです。

毒親と断じてしまわないところが、彼女の小心です。娘のこういう処が

私には気に入らないのですが、この性格を作り上げた責任の半分は私にもあるでしょう。

 

その母と娘が恩讐を越えて(ちょっと大げさですが・・)二人で旅をします。

温泉入って、美味しいもの食べて、マッサージして、海に突き出したカフェに行って

などと相談しあっています。

これに家族が慣れたら、次は淡路島行こうかななどと、能天気なことも言っています。

こんなに浮かれていたら、家人にそっと耳打ちされました。

「初めてのことやからね。また続けたいと思うなら言いたいことの二割だけにしときなよ。

決して全部言っちゃだめだよ。」と。

二割・・それで我慢できるはずがないでしょ。五年前、小学生の孫(この娘の

長男です)相手に熱海のホテルでキレまくった私です。そのことで周囲から「大人げない」と

糾弾されても意に介さない私です。

娘相手に二割で我慢するなんて、できるはずないじゃない。

「そうだよね。これは言う相手が違うかったよ。何を言われてもいつものことと

我慢してくれよなとR(娘の名)に言うべきやった。」と・・

 

なんだか納得できない気もしますが、ともかく私はすごく楽しみです。

例え、結果がどうなろうとも、こんな愉しみはそうそうあるものではありません。

ふふふ。。。

 


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