最近のテレビ番組でよく取り上げられているのが「カスハラ問題」

ま、よくテレビ見ていると言われれば、そうなんですがBGM替わり点けていると

ふと、なにかの拍子に気になるフレーズが聞こえて、つい見てしまうということは

ありませんか。・・ない。そうですか。

ではある人だけがこの続きを読んでください・・なんて書くと、これは開き直りと言われる

のでしょうね。今の時代は。

 

政治家の失言も、さもあらんというのもあれば、これは一部だけ抜きだして印象操作?と思う

ことは最近多いです。

第一、後援会なんて政治家からしたら本当に私的な集まりではありませんか。

そこで、ちよっとした大言壮語、いや大風呂敷広げたって、なんの問題がありますか。

身内の前で、ちょっといいカッコするおじさんは、古今東西おりますでしょ。

しかも、長い話のそのフレーズだけ切り取って、朝からそこばっかり流して・これを

マスコミが大好きな言葉に置き換えるなら「洗脳」というのと違いますか?

 

私は政治家の個々の発言を擁護するほど、見識もありませんし、優しくもおおらかでもありませんが、

最近のマスコミの針小棒大さには嫌気がさしている一人です。

 

そしてそんなマスコミの今の大好物が「カスハラ問題」です。

テレビで繰り返されるタクシーでの客の態度は納得できます。

でも、次の旅館の接客については私の頭の中に?マークが飛び交いました。

さる温泉旅館の露天風呂付のお部屋に予約したご夫婦がチエックイン一時間前に

到着したので車で待っていてくださいと言うと、逆切れしたというのです。

 

そりゃするでしょ。

旅館はチエックイン前に来られると、ロビーも狭いので、車の中でお待ちくださいと

書いてありますと言い、確かに書いてありますが、一時間前に行って

車でお待ちくださいと言われたら、私でも切れます。暴れはしないでしょうが・・

 

実は私はチェックイン前到着はよくあります。

朝から歩き回って疲れた時、予定よりすべてが早く終わって時間が余った時、

お風呂大好きなので、もし可能ならすぐに入りたいと思った時。それは様々です。

ロビーで待たされることはありますが、一時間も待ったことはありません。

大抵、お掃除が終わった時点でお部屋に案内してくれます。

だいたい三時チエックインで二時にまで用意できてないってどういうこと??

ロビーが狭いって、それはお宅の旅館の問題よね。

 

そもそも海外に行くと、飛行機の関係で朝着いたり、夜中に突いたりは当たり前です。

もちろんホテルはアーリーチエックインとか有料もありますが、大抵はロビーに荷物預けて

そのまま遊びにいきますよね。それサービスって言いません?

ちよっと高級なところでは、時間になるとその荷物、先にお部屋に運んでいてくれたり

しますよね。

この旅館の経営者さんや責任者さんはそういうホテルに泊まったことないの??

ファミリーレストランの順番待ちじゃあるまいし、車で待てとは何事よ。

もうちょっと心遣いができないのと、ここの女将は従業員には言わないのでしょうか。

 

人手不足なんて言い訳はやめてくださいね。すべてが足りて行うサービスは当たり前。

足りない中でどう補うかが経営手腕というやつではありませんか。

それをテレビに出て、さもお客が無理難題言ったと告げている番頭さん。マネージャーさん?

 

お客さまは決してお安くない対価を払って、非日常を味わいに来ているのに、着いた途端

こんな扱い受けたら怒りますよ。

そしてこのビデオ見て、したり顔で「お客様は神様って言葉がありますけど、間違った

使い方どうにかならないですね」と宣う綺麗なコメンテーターさん。

客は神様ではないですが、サービス業に携わる人は、心情的にはこれくらいの思いで

仕事すべきだと私は思います。

マスカレードホテルを見よ!と言いたいです。

あれ見て、サービス業に携わる人がただ笑っているだけなら、日本の接客業はもう終わりです。

ちよっと大袈裟ではありますが、ホテルはあれくらいのサービスしてくれるもんだと思い

映画を見た年若い人たちが、こういうホテルに一度は泊りたいと思うことは大切ではありませんか。

ステップアップは人のランクを上げます。それには、そうしたいという魅力を知ることです。

 

車の中で待てというこの旅館に私行こうとは思いませんし、親戚知人にも勧めません。

もっと安価でもっと気持ちのいいサービスしてくれる旅館やホテルを私は知っています。

ロビーが狭いなら、そこで待てるスペースが作れないなら、温泉旅館なんでしょ。

せめてお掃除時間を大浴場を一番にしたら、チエックイン一時間前に入浴できるのではありませんか。

お部屋風呂もいいですけど、時間前に大浴場にお入りになりませんかってお薦めしたら

いやな気になるお客様はいないと思いますよ。

自分だってチエックイン前に来ているのは知ってるはずですから。

そういう努力しても暴れるお客様がいたら、毅然と対応すればいいのです。

自分のなすべき努力もせずに、マスコミに向って「お客さまが悪い」と訴えるような

旅館に明日はない。(言い切っちゃった・・)

 

私は前々からうるさいお客と家族は言います。

洋服買いに行くと、直しをいろいろ指示します。

ここからここまでは何センチ。ここからは何センチ。見開き開いてね。

デパートでは目を白黒する新人さんもいますが、どう直すかを教えています。

普通の裾上げや丈詰めだけでなく、大胆にお直しを指示することもあります。

もちろんその分の経費がかかることは承知です。

 

相手はいらないかもしれませんか、そういう知識はいつか役に立ちます。

知ってて損なことはこの世の中にはひとつもないのです。

これは断言できます。今まで生きてきたおババの経験則です。

 

難しい顧客は優秀な販売員を育てると私は信じています。もちろん、クレーマーな

客は言語道断ですが、いまはその境界線があやふやになり、何か異議を唱え用なら

「カスハラ」だと周囲は袋叩き。これでは優秀な販売員が育つはずがありません。

 

困ったことや、難しかったことを乗り越えて人は成長するのです。

その大切な機会を、羹に懲りたような感覚で決めた「カスハラ法」などで規制して

どうするのです。

劣化した国民のみが、低い意識と小さな満足と同調意識だけで生きることに汲々とする

社会を良しとするおつもりですか。

 

昭和の人たちよ。声をあげよ。

徒に優しいだけの人や、他人に触れないとよしとする人、関りを最小限にしょうとする人に

媚びるのはもうやめましょう。

時代と言われようが、懐古趣味と笑われようが、活力と生気は時とともに失われているような

気がします。

 

いつか、私もカスハラ規制法に触れて「お縄になる日」がくるのでしょうか。

その時は、大人しく縛につくしかないでしょうね。

(大人しくって、そんなはずないでしょ。と、家人は鼻で笑います)

こんな私って、想像力の迷宮に嵌まりこんでしまっているのでしょうか。。。