敵はうちにあり

2024年07月16日

私は超アナログ人間なので(今更宣言しなくても、読者諸氏はみなさんよーくご存じでしょうが)

この時代には生きにくいです。

ペーハーレスにキャッシュレス。

紙に書かれた文字しか信じない私には疑心暗鬼の世界が広がりつつある恐怖で日々暮らしております。

給与もいつの間にか携帯に送られて、カードの支払いもメールで来ます。

飛行機の搭乗券も、紙持っている人なんていません。みんな、入り口で携帯ピッ。両サイドの乗務員さんが

にっこり微笑んで軽く会釈してくれます。

ホテルもそうです。

銀行も証券会社も。でも、メールのすみっこに書いてあるのです。

念のため、このメールを印刷してお手元に保存くださいって。

え?  ならチケットでいいじゃん。小さなチケットで、小ぶりのポシェットやポケットに入れておける

チケットでなんの問題がある?

プリントした紙はB4とかA4とかのサイズですよ。折りたたんでポケットに入れたらぶさいく。

ではありませんか?

ま、ユニクロの立体パターンのバンツや斜め裁断のポロシャツのポケットにぐしゃっと入れる分には

かまわないでしょうけれどね。・・すみません。言い過ぎですがブラックなおババのちよっとした本音

ジョークです。

証券会社も銀行も郵便局も公共機関も、ペーパーレスとは言うものの、必ずプリントアウトしてと言うか

あとでハガキや封書が届きます。気付けば私の周りは郵便物と宅配配布物でいっぱいです。

 

どこがペーパーレス???

ま、今は端境期ということで、片目を瞑ることにしていますが、そんな私でも利用しているのが

PayPayってやつね。

確かに便利です。小銭が要らなくなりました。お友達とのワリカンも簡単。これで済ませられます。

しかもこれはプリントアウトも郵便物もなし。

すべてスマホの中で終わります。

これはいいわと使っていますが、最近妙なことが気になります。

 

みなさんご存じのようにこれはまず現金をチャージしてから使う人が殆どです。

でも、私はそのチャージがめんどくさいので、クレジットカードと紐付けして

います。私的にはすごく便利です。

それが最近になって、よくそのPayPayにメールが来ます。

早い話が、カードと紐付けにするならソフトバンク系にしませんか。それ以外ならなんの

特典も付きませんよというお知らせです。

 

もちろん承知ですよ。なんの特典もないことは。便利だけ享受していると言われたら

その通りです。でも、それでもPayPay使いませんかとしっこく言ってきたのはそちらですよね。

それでもいいですって、言ったのはそちらですよね。

だから利用しているのに、ここに至って何度もお知らせメールが届いたり、使おうとする画面に

この支払方法はなんの特典も付きませんと表示するのは鬱とおしいです。

「知ってますってばっ!」と心の奥で毒づきながら、お店のQRコード読み込んでいる私は

きっと般若のような顔していると思います。

本人確認が必要ですとか、使う度に脅し文句を表示してくることにイライラしている

その上に、今日はいつものうどん屋さんにお昼に行きました。

いつものように支払いしていると、なかなか画面が変わらない。

僻地の奥なら判りますが、いつも行っている近くのお店です。そんな障害は一度も

経験したことはありません。

なのに・・なのに。

 

私は意地と見栄で生きている根は小心者ですから、あのカードが通信を待っている

時間がちよっと長いとドキドキします。自分が試されているようで・・

うどん屋のおばちゃんは「あらら、でも大丈夫、ぐるぐる回っているからね」なんて

言ってくれますが、それで安心できるほどの度量はないのです。

あるようには見せますが。

 

ようやく通信が可能になって支払いを終えた後ふと考えました。

これは、何度言っても言う事聞かず現金チャージもしない、自社カードに

切り替えもしない者へのみせしめ?

 

ひとたびそう思うと、疑心暗鬼が膨らんで行くのが私です。(自慢にもなりませんが)

次回ももしそうなら、誰が引き留めようとカスタマーズセンターに問合せしょうと思います。

 

この決心を言うと家人はヤレヤレという顔をして「あのさ、カスハラって今、社会問題だよ。」

何がカスハラよ。私はちゃんと冷静に自分の見解を伝えるわよ。論理的にね。

「あぁ~やっぱり判ってなかったね。キミがそういう電話をするときにどれだけ冷酷に

かつ過大な熱量で相手を追い詰めるか。そしてそういう自分に陶酔しているか。」

 

う、うそっ。そんなことはない。ないわよ。たぶん。・・きっとない。ないと思う・・

自分の否定が心許なくなってきました。

思い返せば・・心当たりがないわけではない。

反論ができない私にむかって家人はさらに続けます。

 

「自分じゃ判らないでしょ。でも、嘘だと思うなら〇〇(娘の名前です)に、聞いて見な。

激しく同意するよ。」

 

とりあえず、今は反論はしません。ただ、このまま引き下がる私ではありません。

虎視眈々次の反論を構築していく愉しみが増えました。見ていろっ!!

 

あれれ・・なんか相手が変わったかなと、思いながら今日も元気な自分に満足するのです。。。

 

 

 

 

 

 


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