給食費

2024年07月17日

どうも今のこの世の中は私では理解できない構造になっているようです。

いやいや、これは私が前後不覚、意志不明の耄碌宣言した訳ではありませんよ。

そんなことはゆめゆめありません。

唯我独尊、我が道を征くと言い続けて幾星霜。もう謙虚だとか、忖度などという言葉の

表も裏も知ってしまったら、それに縛られることはありません。

それを利用することはありますけどね。

 

それはともかく、NHKのニュース見ていると、小中の給食費の未納について放映していました。

え・・私は思わず持っていたお箸を取り落とすところでした。実際落しましたが・・(不覚)

保育料や高校授業料が無料になったのは知っています。なので、義務教育の給食費はとっくに

無料化されていると思い込んでいました。

 

私がまだ若い母であったころ(ありましたよ。熱血の若き母時代。娘はあんまり好きではなかった

らしいですが・・)給食費を未納にしているというのは、遊び惚けてほぼ育児放棄している親たち

ばかりと思っていました。

ギャンブルや有料ゲームに明け暮れているなら、子供の教育費くらい払えよと、ニュースみて

呟いていたことは覚えています。

 

そして月日が流れて、私は熟した母になり、子らは自分だけで大きくなったような顔をして、

其々がそれぞれの日々を恙なく送っております。

なのに、なのにです。世の中は少子化の対策としてお金ばらまいて、保育園も幼稚園もタダ。高校も

タダ。医療費もタダ。そんな世の中になっているのに、給食費はタダではなかったという衝撃。

 

食は人間が生きる上で尤も大切なもので、これなしには「生」は全うできません。

そして、今の時代、信じられないような虐待を受けてご飯を食べられない子や、民間の子供食堂なる

機関があちこちに出来ています。これだけ食を求めている子らがいるのに、義務教育でありながら

給食費がいまだ有料だなんて・・

なんか順番間違ってません?

給食費が未納の子が肩身の狭い思いして食べているかと思うと、こんな私でも胸が痛みます。

親が「ただで食べられるなら払わなくていいじゃん」と嘯くのは勝手です。

でも、そのあおりを受けて肩身の狭い思いをするのは子供です。それをなくしてあげるのが

政治なのではないでしょうか。大人の振舞ではないでしょうか。

一緒に遊んだり勉強したりしている他の子との差を、僅かな給食費で目の前に突き付けられる

なんて、あまりにむごい。そうは思いませんか。

ニンゲンのもっとも根源的な食べるということに、子供時代から格差があってどうするのです。

いや、現実にありますよ。各家庭の経済状況とかではね。ならぱせめて、義務教員と言われる

期間だけでも、学びの場だけでも、そんな格差がないように「給食費無料」は必要なことではない

でしょうか。

 

私は海に近い田舎のおババですが、次の統一地方選では候補者に聞いてみたいです。

「ここは小中の給食費タダになりますか」と。

応えなかった方は論外ですが、少しでも前向きに応えてくれた方にこの微弱な一票を入れます。

政治に何も期待しない私でも、できることはしておきたいです。

 

ただ、心配なのは今ここでこう思っていても、怒りの種類が多すぎて、その時まで覚えているか

どうかです。なにしろ、年とともに、寛容ということから離れていく自分を感じています。

なかなか、昔話に出てくるような「博学でやさしく穏やかなおばーちゃんへの道」は険しく

遠いです。。。

 

 

 

 


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