台風に追われて

2024年08月30日

超ノロノロ台風のおかげで被害はますます増大するばかりのこの頃ですが、みなさんの処の

被害状況はいかがですか。

私は月曜日から私的な理由で佐賀に行っておりました。

もうすでに台風の影響は出ていて、フェリー乗り場でも帰りはどうなるか判らないと言われて

おりました。

それでも月曜日の天気は良好で、九重高原の緑の爽やかさに心が震えたものでした。

 

「こんなところで生まれ育ったら、きっとみんな目がいいよね。」と家人はぽつり。

「それ、マサイ族と間違えてない? 」

「いや、それはないけど、こんなに緑が綺麗なんだよ。キミだって朝起きたらなにやら

ぐるぐる目の体操してるじゃない?」

・・・うっ・・バ、バレていたか・・・

こっそりしてたんだけど・・寄る年波か近年目の焦点がなかなか合わない気がして、起き抜けに

静止して目玉だけぐるぐる回す体操をしているのです。

その時には家人は畑に行ってますので、気付いてないと思っていたのですが・・不覚。

 

佐賀のホテルも台風の影響か客は少なそうです。

その夜は前回食べられなかった佐賀牛を堪能してきました。もちろん家人のおごりで。

泊まったホテルは「ニューオオタニ佐賀」

・・これは詐欺です。狭い、古い、汚いとは言いませんがキレイではない。

ただお城の敷地の角に建てられているので、ローケーションと移動にはこれ以上ないほど便利。

ホテルマンのおじさまも、さすがニューオオタニという態度ですが、だから余計に器の不備が

気の毒です。

しかも、翌朝、早起きして散歩に行くと、堀割に添って大きな蓮の花畑があるのです。

背丈より高い花茎の間に巨大な蓮の花。

・・・ほんとに気付かぬままあの世に渡ったのかと思いました。家人も極楽に行けるはずは

ないのですが・・

 

なので、せめてリノベーションしてください。コンパクトでも清潔でおしゃれな部屋を

作ってくださいと、佐賀県人に成り代わりお願いします。別に誰に頼まれたわけでもありませんが。

 

そしてその日に移動したのは大分県別府。

大好きな杉乃井ホテルが満室だったので今回は別の処にしましたが、最近この系統のホテルは

よく利用しており、私は好んでいます。

そして、期待通りのホテルでした。

別府の豊かなお湯と無料の家族風呂がまず及第。ホテルに入ると靴を脱いで、畳を敷いた廊下をそのまま

歩くのですが、その解放感。

外資系のホテルにはとても気付かない施設でしょう。

大浴場も広々。期待どおりの露天風呂と釜風呂、桶風呂。

小雨もなんのその、私は十分たのしみました。

ここも台風の影響でお客は少なく、台風次第では明日も連泊できるかどうか尋ねると、

大丈夫です。明日お決めくださいとなかなか親切な応対。

 

女風呂(当然女湯ですよ。なにか?)では小学生の女子二人が、堂々と顔漬けて泳ぎ

まくりに一瞬唖然としましたが、注意しょうとして、彼女らが中国語で会話しているのを

見て辞めました。

「stop!」というのも大人げないし、中国語で言うには携帯は持ってないので翻訳アプリは

ないし、第一見回すと彼女らの周りには祖母らしい人、母らしい人、親戚のおばさんらしいのが

二人。ここでstopと言って、彼女らに説明できるかと考えた時、私の正義はポキンと折れました。

 

お湯から上がって、無料のアイスキャンディをまとめて5.6個籠に入れて持ち帰っていたのは、

彼女らのお父さんのように見受けました。彼女らがまとわりついていましたから。

先月、福井で私がキャンディ二本で、娘の次男に非難されたのはなんだったのか・・

部屋に帰って、英語と中国語で書かれたお風呂マナーをじっくり見てみると、確かに

お風呂で泳いではいけない。アイスキャンディを何本も持って帰ってはいけないとは

書いていませんでした。

書かなければ判らない。書かないことはしてもいいの・・

中国人親子にそれを問い詰めることはできません。日本語で書かれてあっても、ご都合主義に

受けとる人が多い現代で、他国の人にそれを求めることはできないでしょう。

外国に来て、初めての広いお風呂で泳ぎたい気持ちは判るよ。今度だけねと

中国語で言えない私が悪いのです。

 

翌日は台風と競争しながら帰途に着きました。

そして私たちが通った別府の町は台風に蹂躙されています。

あぁぁ、やっぱり災害女は健在だったか・・すみませぬ、別府の皆様。

私の業はもう自分でもどうしようもないのです。。。

 

 


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