徒然の秋

2024年10月06日

どんな悪態をつこうが、人の道に外れようが(これはことばのあやで、現実には

そんなことはしておりません。)ここが炎上するなんてことはなく、安心するやら

何かうら寂しいやらの複雑な心境に浸ったりするのも、急に秋らしくなった夜長の

せいでしょうか。

それともこれも感傷というものなのでしょうか。

 

柄にもなくもの思う秋です。

それは「年のせいよ」という大方の声は無視して続けますが、世界がきな臭くなって

日本は総崩れ目前になって、自分がこの年でよかったと思う自分が切なくなります。

父親に「遅れてきた全学連」と唾棄され「アカ」と罵られた熱いあの頃の私はもう

いません。

良きことも悪しきことも、その総重量はたぶん同じ重さだと私は思っていますが、

いまこの時に自分が20代、30代であったら、先の不安で夜も寝れない気がします。

・・いや、夜は寝ます。きっと。1.2.3で寝るのは変わらないでしょう・・

若き頃は、自分の愛する人が戦場に行ったらと夢想したり、子を持つ頃には、子供が

徴兵に行くようになったら、日本の国を脱出しょうと、半ば本気で考えた事もありました。

 

それがいつの間にか、自分の事だけ考え、自分の先だけしか見えない「身勝手なおババ」に

成り下がっておりました。

せめて、私が生きている間核戦争が起きませんように。

私が生きている間は年金制度が破綻しませんように。

私が生きている間は日本国が消滅しませんように・・

 

でも、私が死んでもその子も、その子の子もこの世界にいるのです。

そんなことを真剣に考えた日もありましたが、でもはたと気付いたのです。

どんな高邁な思想を語ったとしても、自分の行き方は自分でしか綴れない。

子にも孫にも伝えることはできても、それがどう扱われるかはわからないということに。

私は私ですが、子は子です。

そしてそれを教えたのは、誰でもないこの私です。

 

そこに辿り着くと、なんだか心がぐっとラクになりました。

もう自分の事だけ考えて生きればいいんだと・・・

 

すると、

「え? 今更??  いつだってキミは自分のことだけ考えて生きてきたじゃない??」と

??マークいっぱいで家人が私に問いかけてきます。

 

ふん!・・所詮凡夫には判るまいと呟いた私の悪態の意味を男女差別と言いますか。

支離滅裂な秋の日です。。。

 

 


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