ある腰痛の日
ここ数日90分立健康法を試しています。
もともとは、テレビでこれで痩せたというタイトルに惹かれて見た番組が発端なのですが
それを実行した女性のお笑い芸人さんが「これやって腰の痛いのがとれました」としらーっと
した顔で言ってたことに真実を見た気がしたからです。
元来、こういう番組では一週間ほど続けて1キロくらいが減ったら「痩せました!」などと大袈裟に
番組進行すると私は思っているので、その実効性を信用しませんが、(1キロくらいはどうにでもなるでしょ。
三時のおやつ二回辞めたらできます)その時の女性芸人さんは、痩せたという事実よりも、腰痛がなんだか
なくなったと呟いているのが、本当らしく見えました。
オーバーに言い募る方でなく、どちらかと言えば地味な方の芸人さんです。
で、それを見た翌日、ベッドで身を起こして「あっ!たたたた・・」と私は悶絶しました。
たまーにくるんですよね。この耐えがたい腰痛。動けない。いや動くとこれ以上の悲劇が待っていることが
本能的に判ります。体中から黄色サインと赤サインが交互に点滅しまくり。
そーっと、ゆるやかにベットを降りて、リビングに行くと
「あ、おはよう」といつもと変わらない暢気な声。
「腰が・・腰が痛いんだけど。」
「あ、そう」
なんと無情な反応。かけよって支えてくれとは言いません。それは気持ち悪い。
でも、なんとも味気ないその反応。
珈琲ポットにはコーヒーが出来ており、ゆで卵も出来上がっており
自分の仕事は終わってるよ。さあキミの番だ!と言わんばかりのその態度。
・・・・・
・・・・・・・私は腰が痛いのよっ・・と詰め寄れない今日の自分がはがゆい。
ヨロヨロとホットサンドを仕上げ、珈琲をカフェオレに仕立て、スローモーションのように
朝ごはんを作る私を、まるで面白いパントマイムでも見るように、ちらちらと目線で追う
家人の動作がこんな時は余計に腹立たしい。
カフェオレぶちまけるにも、今朝はうまくできない気がするのでやめておきましょうと
私の中の冷静な私が囁くのでぐっと堪えます。
そこではたと思い出したのです。昨日のテレビ。
腰痛の時は、あんまり体を甘やかしていけないというのは知っていましたから、これだ。
今日、これを試さなくていつ試すのよと、自分に言い聞かせ、やりました。
午前と午後と夜の三回に分けて30分づつの立つだけ健康法。
疲れたら何かにもたれかかってもいいのだそうです。
今日は腰があやういので、さらに小分けして15分づつ6回にしました。
そう決めると、徹底するのが私の性分。ホワイトボードに始まりの時間を書き込みます。
どうせやるなら、だらだらとはやりたくない。
今日で四日目です。
はい、効果はありました。抜群です。(※意見は個人的なものです。みなさまにお勧めするような
医学的根拠もデータもなにひとつあるかないかもわかりません。)
始めたその日の午前から腰の痛みが変わりました。ぴりっ! びりりっ!!という感じがないのです。
せいぜい、ぴきっ。びりっ・・(どう違うかと問い詰められたら困りますが、痛み度10が6か5ぐらい
になったかと・・)
日々、痛みは取れています。昨日は上向きに寝ても、今朝の起き抜けは上々。
腰痛の時は上向寝はよくないといいますよね。でも、私はそれでないとなかなか寝付かれないのです。
それでも、怖くてしばらくは右を下に寝ていましたが、昨夜は恐る恐る上向き寝に。
なにより好都合なのは立っている30分。はじめは立って本を読んでいました。多少厳しくても
これなら耐えられるかと。はい、楽勝。リクライニングチェアーの背もたれの上に本を置いて読みます。
このまま一時間はいけるかなと思います。
でも、はたと気が付いたのです。この立つ時間の有効方法。
じつと立ってるのも能がない。そこで手短に掃除機かけてみました。案外時間が早く経過します。
雑巾がけしてみました。ドアや額縁、棚の桟。普段やらないとこを雑巾がけ。
おーこれいいじゃん、一石二鳥。
普段はテレビの番組をバカにして、悪し様に言い募る私ですが、今回ばかりはそんな自分を反省しました。
テレビもたまにはいい事いうじゃん。
おかげで、私助かったし・・
と、思った口の下、毎回毎回、玉木氏の不倫報道を面白おかしく流し続けるワイドショーに
いいがげんにしたらと思っているのも私です。
(あ・・私、玉木氏の支持者ではありません。なので擁護する気はまったくありませんので、
そこは誤解ないように・・)
本当になんでも、物は使いようですよね。
もうしばらくこの健康法続けて見ます。そして案外知られざる効果として、気持ちがゆったりするとか、
優しい気持ちになれるとかがあったら、死ぬまで続けます。。。