冬がきました

2024年11月25日

すっかり寒くなりました。

先週は北海道にも雪が降り、八甲田は豪雪の片鱗を見せていますから冬になっている

のは確かです。いつの間にか「冬」になっていた・・と言うのが私の実感です。

春も秋もない日本・・なんて嘯いていたのですが、先週、地元の紅葉の名所に行きましたら、

それは見事な紅葉と銀杏の黄金色が天に聳えて、まだまだ日本の秋はあったとちょっと

嬉しくなりました。

そして小一時間並んで、名物の味噌煮込みうどんを美味しくいただき、あるかなきかの

日本の秋を堪能することができました。

チャンスはそう多くないということですね。

子供時代は時間の流れが遅くて、夏休みもお正月も指折り数えて待っていましたのに、

今ではあっという間の年の暮れです。

なんども見に来たこの紅葉の名所も、味噌煮込みうどんも、あと何回楽しめるかと思うと

悲しく・・は、なりませんが、せめて来れる限りは来て食べておこうと思うのが私という

人間の性質でしょう。

周りはそれを「欲深い」と言いますが、「積極的」もしくは「快楽的」と言って欲しいですね。

本質は同じでしょうが、聞こえがそっちの方がいいような気がします。

 

そして年の暮れを実感するのは、大河ドラマがそろそろ最終回というストーリーに

なることもそうですね。

今年の大河ドラマ。最初は「なんでいっそ源氏物語にしないのだろう」と思い、人柄としては

地味な紫式部のどこにドラマ性があるのかと思ったものでしたが、豈諮らんや(これ、もう死語ですよね。

青少年の多くは知りません。)

さすがは大石静さんの脚本。いつのまにか紫式部と藤原道長が質の悪い不倫関係(これ妻の側から

見たらですよ。なにしろ結婚前からの関係で、しかも男は自分の立場を利用して元カノを

自分の職場に再就職させて、縁故入社させて世間知らずの娘の教育係にしちやったんですもの、事実が

バレたら大事ですよ。)で、ハラハラドキドキさせ、地位を得た傲慢なおじさんを純粋な少年みたいな

権力者の男に仕立て上げ、しかも源氏物語とリンクさせて物語を展開させるなんて、なんて荒業、

なんて斬新。

いつの間にか夢中になってました。それがもうあと四回。残念です。

私もこのドラマに触発されて、角田光代さんの「源氏物語 現代訳」もういちど読み返しはじめました。

ところが失礼ながらこっちのドラマの方が数倍面白い。それは映像のせいもあるのでしょうけれども。

「光る君へ」が終わったら本腰入れて読むことにしましょう。

珍しく家人も興味を示したので勧めて見ました。なんやかやと言い訳して「桐壺」読むまでに二か月

かかりました。どうしたらこんなに時間かけて読めるのか、私は知りたい。

 

冬の陽射しはほんわりと暖かいけれど、キーを打つ指先は冷たいです。

もうすぐ12月。もう大掃除もしないし、お節料理も買うだけなんですけど、なにか気ぜわしい月が

またやってきます。たぶん、忙しく感じるのは感覚だけで、実際はそうたいしたことはないのかもしれません。

それでも、あと一か月とカウントダウンできることを、ひそやかに感謝している自分がおります。

年月は、確実にヒトを丸くしますね。いやいや体型ではなくて・・です(笑)。。。


フリーダイヤル 0120-039-242