紫ロス

2024年12月16日

このところ寒い日が続いております。

もうこのまま逝かせて・・と祈る朝もあります。祈らなくても、いつかは逝きますけどね。

朝のニュースでは北海道の雪や、北日本の過酷な寒さが容赦なく映し出され、私の心胆をますます

寒くさせて、心底冷える今日この頃です。

私の一番嫌いな、苦手ないまからの三か月。

もしできるなら、このまま冬眠していたい・・。したら間違いなく撃たれるよ。

熊撃ちの猟師に・・と脅されても、冬眠の誘惑は魅力的です。

 

毎週楽しみにしていた今年の大河ドラマ「光る君へ」が終わってしまいました。

前にも書きましたが、このドラマは藤原道長と紫式部が愛し合っていたという設定で進みます。

その男女関係にうまく源氏物語を織り込んでいる大石静さんの脚本の妙技に尽きると思っていますが

最終回の不倫の終息も見事でした。

 

本妻の源倫子も懐の広い女ながら、さすがに主役、紫式部の不倫女としての生き方は見事でした。

 

私はこういう仕事をしていますから、不倫ということなら百も千も知っておりますが、本妻も

見事なら不倫女も見事というこういう終息にはお目にかかったことがありません。

 

幾多のご批判は覚悟で本音を吐露しますが、そもそも浮気をしておいて相手の子供を産みながら

養育費だの、遺産相続だのと騒ぎ立ている不倫女は、必ず「これは子供の権利です」と言い、

少なからず周囲もそれに賛同します。

もちろん子供に罪はありませんが、それはあまりに妻という存在を無視しておりませんか。

不倫をする男と女に言い分はないと私は思っています。

夫婦という法律で縛られた関係になるということには多くの益と有益が付いてくるのは

当たり前で、それをすべからく受け止めるために、お互いに以外に男女の関係は

もたないと誓うのではありませんか。

それを一方的に破っておいて、相手方に子供ができたからと言って、妻がその事実を

受け止めなければいけないなんてことが、許されるのでしょうか。

 

ものすごく、酷薄な言い方ですが、その子に罪はありませんが、その父母は裏切りと

背徳という倫理的に許しがたい罪人なのです。

その子として生まれたからには、不利益の一端を担うことになっても、仕方ありません。

恨むなら自らの父母を恨みなさいと・・私は心の内では思っています。

 

もちろん反論もご非難もあるでしょうが、それが私の深層の本心でそれに倣えば、ドラマの

紫式部の後始末はまことに見事です。

 

不倫相手の妻にそれまでの過程を話しながらも、娘の出自については触れない。

不倫相手に子育ての負担は課さない。自分とその家族だけで育て上げたのですから見事な

ものです。

不倫相手の妻の大きさに救われたとはいえ、それもそれまでの自らの生き方の結果でありましょう。

退くべきところと、与えられたチャンスをしっかりものにするその実行力はさすがです。

 

古い話で恐縮ですが、かつてのドラマ「金曜日の妻たち」以来、不倫という言葉が美しく詩的に

使われることが多くなりましたが、不倫の向こう側には必ず泣く人か、不利益を被る人が

いるのです。

それを承知で、不倫の沼に沈むなら、相応の覚悟と決心をしておかなければなりません。

愛はいつもいつも美しいだけではありませんし、純粋な訳でもありません。

それでも、自分のしたことの始末は自分でつけるという覚悟があれば、まだ救われるのでは

ないでしょうか。

 

なんて思いながら書き綴るブログは、最終回のあとで寂しいです。

紫ロスになったらどうしましょ。

・・・大丈夫、みんなと一緒にメシ喰ったらすぐ忘れるよと家人が誰かに電話しています。

・・・そうかもね(笑)。。。

 

 

 

 


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