餌食・・その後

2025年04月20日

前回告知の「餌食」がやって参りました。

六時限目が終わり、家人の待つコンビニPに意気揚々とやってきたそうです。

我が家に着いた時にはもう全身汗みどろ。どうやったらこれだけの汗がでるのかと

思うばかりです。

小学生とはいえ、やっぱり汗は男くさい。

 

ランドセルを外してリビングに座るとなんだかまったりしていますが、ここで甘い顔を

しないということは、敵もさるもの知り尽くす者です。

「宿題は?」

「いま、しょーとおもってたとこだよ。」と言いながら、ぶつぶつとランドセルの蓋を開け始めます。

 

今しょうと思っただと??・・ふん、そんな言い訳もう何十年も前に聞き飽きたわ。それもキミの

お母さんからね。

「何言ってるのよ。なら先に言いなさい。まったりの前に言うなら信じてあげるけど、

言われてから、今しょうと思ったなんて言ったって、それは、い・い・わ・け・と言うのよ。

よく覚えときなさい。」

「はーい」返事は超優等生です。

もっとも、これも最初は何も言いませんでした。それを「判ったならはい。判らなかったら

判りませんと言いなさい。あーちゃんはサルやイヌとお話しているのではない」と何度も

言ってからのことです。

(サル、イヌ説には多々ご不満もありましょうが他意はありません、単なる比較説ですので

ご容赦ください、)

けれど、彼の母親は私が何度言っても、言っても、ただ黙って下を向くだけをずっと

続けていましたので、それよりはずっとマシです。

もちろん彼には言いませんが、娘には言いました。

・・向こうも私を毒親と言いますから、これくらいは返していいでしょう。ふふふ

 

そして算数と国語。算数は案外スラスラと解いてちょっとびっくり。

「へー。公文行ってるだけあるじゃん。ちよっと見直したわ。」

と、私の感想にびっくりしたような、でもとても嬉しそうです。

私は家人と違ってなんでも褒めませんので、たまーに褒められると本気度が感じられるのか

とても嬉し気です。

小3でもこの程度のことは判るのです。

こんなたびに私は家人が子を育てる時に叱らない。否定的なことは言わないと

育てたいと言ったことを糾弾することにしています。

 

なんでもかんでも褒められた子は善悪の区別がつかない。いいことばかり言われたら、

ホントにいいことの時に嬉し度が低い。貶されて叱られて、褒められた時に、その

事がもっと嬉しくなると言い募ります。

はい、私はこういう人間ですから、鷹揚にということができません。

 

そしてすべての宿題が終わって、さあゲームと手を伸ばした時に

「R君、君の新しいクラスの子の名前は?」

・・・あ、それがあったかと彼は観念して私の前に座り直します。

彼の小学校は毎年クラス編成があります。担任も変わることがあります。

私は一年生の時から、毎年新学期に彼のクラスの子の名前を全部聞いてメモしておきます。

 

今時は、保護者の連絡網も住所録もありませんが、子供の友好関係を知っておくのは

親として当然です。私は親ではありませんが。

毎年のことですから、彼もそれに応えますが、毎年その内容は充実しています。

去年は思いつくまま名前を連呼していたのが、今年は順番に読み上げます。

全員で何人と聞いていますから、途中順番のあべこべはご愛敬です。

が、二名足りません。

考えても思い出せない。

「あーちゃん明日まで待って。考えてくる」

・・おっ!なかなかいいやん。すらすらと全員の名を答えるよりこうしてつかえた時に

どう対応するか・・それが判る子の方を私は評価します。

「よし、判った。明日ね。しかしキミんとこは名前だけ見たら、男のの子か女の子か

判らん子が多いね」と言うと

「あ、それはどこのクラスもそうだよ。今はそうなんだよ」と、思わず二度見するような

大人びたセリフも吐きます。

 

そして母親が迎えに来て帰る時に私に向って

「あーちゃん、今度公文、見に来ていいよ」と軽く言います。公文の先生は私の古い友人でも

あることを彼もうすうすは知っています。

そして自信があるからこそのお誘いでしょう。

「そーなん。じゃ行こうかな。それなら学校にも見学に行こうかな。」と言うと

「い、いや。学校はいいわ。こなくていいよ。」と妙に焦って否定します。

「なんでよ。公文がいいなら学校だっていいやん。あ、なんならPTAも参加するわ。

あーちゃんPTAデビューする・・どうよ。いやー久しぶりやわぁ。モノ言うPTAに

参戦する。」

 

すると、「お断りします。」ときっぱりした声で娘からの拒否宣言。

彼と娘は親子で、来られたら堪らんって顔しています。

・・・と、こうなったら、余計参加したくなるのが私の性質。

そう簡単には諦めない。。かな(笑)

 

それ以来、彼はうちに来ません。

私が学校に首突っ込むのそんなにいやか?・・と聞いてみたいです。

厭なことがあったかと尋ねたいです。と言ったら家人がさも訳知りな顔して

「当然でしょ。もうあんな嵐の日を迎えたくと本気で思っているのよ」と

言います。

 

嵐の日って・・なにそれ。

なんとでも言え。そう簡単に私が諦めるかどうか、よーく考えてごらん。

ここは刺激しないほうがいいと思うけどね・・という言葉は飲み込みました。

はい、私は質の悪い性格なので(笑)(笑)(笑)

 

 

 

 


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