爽やかな五月がくるか。
世の中はGWに突入しました。
コロナが終了して、そろそろと世の中がもとに戻りはじめたなと思う間もなく、
かつての賑わいを取り戻した観光立国ニッポン。
日々オーバーツーリズムだと嘆きながらも、外国人観光客をあてにしたインバウンド
目当ての商売人が跋扈しています。
トランプ関税も、なんだか自然下火になって、世間的にはいいやらよくないやら・・
いつものGWです。
昨日は高速道路の逆走で亡くなられた人や、水難事故の子供さんやらの訃報が目立つのも
この時期ですね。
みなさまくれぐれもお気を付けくださいませ。
我が家も若かりし頃は、寸暇を惜しんで日本中に車を走らせていましたが、もうそんな体力も
知力も行動力もなく、こんな時期はただ大人しく、お友達と我が家で楽しむのが慣例になっています。
そしてそれはそれで新しい愉しみであり、かけがえのない時間になっております。
ま、大人しいかどうかは意見の分かれる処で、ますます血気盛んという声もありです。
体力や脚力は衰え甚だしいのに、なぜか口撃力だけはますますパワーアップという、なんとも
他人様にはとても受け入れてもらえないような、力の付き方で・・ほほほ
こんなお休みの真っただ中で、のんびりと日々を過ごすことの幸せを感じながら今日も朝ドラ
「あんぱん」みてました。あのアンパン、千葉のぱん屋さんが作っていらっしゃるそうですね。
程よい色のこんもり綺麗な形のアンパンは見るからに美味し気ですが、あの時代にあんなアンパン
絶対ありません。
いや、銀座のキムラヤなら当時からあったでしょうが、高知の片田舎であんな出来立てパンを
朝から売り歩くなんて・・それメルヘンですから。
あの当時はさすがに知りませんが、私の知っている時代でも、田舎であんな綺麗でシャレた
アンパンは売っていません。アンパンと言えば、あんなまるっこくなく、扁平の丸で皮が
やけに厚くて、アンコはまんなかにちょこっと。それをナイロン製の袋に入れて、2.3日
すぎた日付でも平気で売っていました。あの頃。
でも、ドラマです。あのアンパンだからこそ、いいのですよね。現実のアンパンなら、売れません。
第一、アンパンマンが想像できません。
と、思っていたら、このドラマ、女子師範学校の厳しいシーンや、これからの戦争時代のシーンを
朝から視たくないと拒否しているファンがいるそうですね。
厳しいシーン見たくない。戦争の重さと暗さを引きずっていたくないってそれなに??
のんびりと温かく、いい人しか出ない、楽しい出来事しか起こらないドラマが見たいなら
一代記ものは壊滅でしょう。
ヒトの人生はすべからく、良いことと悪いことの重なり合いでできています。それが
判るから一代記ものの主人公に共感したり、応援したくなるのではありませんか。
戦争時代を生きた人を描くなら、戦争は避けられません。
それを避けて、その人を語るのは「偏見」です。
それを、そんなシーンは見たくないって、なんたる「ぬるま湯族」の多いこと。
厭な事や、見にくいこと、困ることや、泣きたいことを避けて生きる人生なんて、
なにが面白い?
あ~・・私もとうとう、いまどきのと零すようになったのかと、一瞬思いましたが、
どうもこの傾向はいまどきの人たちばかりではないようです。
やっぱりGWは人目を避けておくのがよさそうです。
もうすぐ五月の風が爽やかに吹き抜けていきます。
爽やかなばーちゃん・・そんなばーちゃんが存在するはずがありません。
私はまだまだ、私自身を冷静に見る目は持っています。。。