備蓄米・・買いたいけど。

2025年06月15日

備蓄米が放出されてほぼ二週間。

私の住む地にもようやく「販売が開始されました」とニュースが流れました。

もちろん私も、チャンスがあれば買いますが、早朝から並んでまで買うことはないと思います。

備蓄米が美味しいのは、低温貯蔵の賜物と聞きましたが、二人暮らしの我が家にそう沢山は

いりませんし、冷蔵庫で保存ができません。

しかも今からの季節を考えたらせいぜい2キロが限界。

そうなると、コンビニの小袋米が妥当でしょうね。まだ見たことはありませんが。

 

で、今日になって小泉大臣が「古古古古古米の放出を決意」とニュースが流れていましたが、

もういいんじゃありませんか?

いくらなんでも、古がつきすぎ。ニワトリじゃあるまいしと嘯いた田中真紀子氏の言葉が蘇ります。

いくら低温保存とはいえ、味の劣化はもうそろそろ判るという人が増えてくるでしょうし、

例え味が変わらずとも、古米や古古米を購入した人が同じ値段で古が五つも付いた米を買う気に

なるでしょうか。

日本人にとって米は主食であることは事実ですが、そうであればこそ量が足りれば質に目が

向くのは当然でしょう。

 

それに、素朴に疑問なのですが、そもそもこの備蓄米って、普通の商店や商品で言えば在庫品

ですよね。私の知っている商品は仕入れて三年たつと商品価値はゼロです、

それでもまだ在庫を抱えていれば、それは資産とみなされ、税務的には課税の対象です。

なので・・この古が何個もついた米は、売れば売るだけこの売価はそのまま、売主の利益と

いうことになりませんか。

テレビで金髪の若いお兄ちゃんが「そもそも、俺らの税金で買ったコメを俺らに売るってなんで?

と思うんですけど」と言っていた疑問が、その是非の前にストンと心に落ちました。

 

小泉大臣の方針は間違ってはいないと思いますし、これは効果のある手段であったとは思いますが、

いつまで次々と古のついた私たちのお米を、どや顔して(失礼、テレビに映る顔があまりに自信に

満ちていたので・・)放出しますと言い続けるおつもりですか。

 

これはカンフル剤とおっしゃっていましたが、打ち続ける薬ではありませんよね。

こうして対処療法しながら、根治させることを同時進行していく・・それが解決ということですよね。

何次まであるか判らない中間問屋やブラックホールのJAの存在感。これって、今に始まったことではない

ですよね。私が小学生の時代から社会科で習ったことです。もっとも、その頃はJAは農家にとって

正義の味方というように教えられましたが。

それらの改革するには、いまは千載一遇のチャンスではありませんか。

それを目の前に、対処療法を繰り返し「やっぱり、古いコメは旨くないわぁ」と尻つぼみに対策を

終えるなんてことはないでしょうね。

 

私は小学時代の給食がトラウマなのか、長らく牛乳が大嫌いでした(私の時代は悪名高い脱脂粉乳でした)

パンもちょっと時間がたつと固くパサパサでした。

それを思うと子らの世代の給食は目を見張るほど美味しくなっていました。

今から数十年前の話ですが。

お米が専売システムだったころの記憶もあります。子供時代は美味しいお米なんて考えたことも

ありませんでした。お米はご飯でしかなかったのです。

 

いつの間にか、ブランド米が出回って、その味に慣れると「何々米」と銘柄指定が当たり前になりました。

そして年齢と共に、我が家の米の消費量は目に見えて減っています。

正直一キロがいくらと言われても、食費に占めるお米の割合はそう多くはありません。これからは

もっと減っていくでしょう。

私達世代のの世帯はね。

 

ただ、子を持つ世代、育てゆく世代は別です。

私たちみたいな悠長なことは言っておれないでしょう。でも、折角美味しくなった給食や、

家族の食卓の思い出を、美味しいご飯で作ってやりたいと思うのは、ご飯を作る多くの母親や

大人の思いではないですか。

お安いことも大切です。でも、美味しいことも大切にしてほしいです。

美味しいことは、心を豊かにします。

 

テレビの中で戦う小泉大臣に

不味いで喧嘩することはあっても、美味しいで喧嘩することはありません。

もう、安い高いから一歩踏み込んで「美味しいお米」のこと考えてくれませんか。と

願うのはおババの贅沢でしょうか。。。

 

 


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