もう一度万博
やっぱり行ってきました。「大阪万博」
なんのかんのと理由つけて延ばしていましたが、とうとう行きました。
もちろん私のことですから、並ぶ前提のパビリオンには見向きもせず、もう全体の雰囲気感じる
だけでいいじゃんとアバウトに決めたのですが、こういうことに細かい家人はそうはいきません。
ちまちまと駐車場を探し、予約いれられるパビリオンには悉くチャレンジして、砕かれて。それでも
当日予約をと悪あがきしてましたけど、結果はどこもダメ。
入場予約は11:00ですので、早めに地下鉄三駅手前の駐車場に車を停め、まずは腹ごしらえと大好きな
ロイヤルホストでモーニング。
相変わらずここのは美味しいですな。わが地域に店舗がないのがつくづく哀しい。
家人は大好きなバーホーデンのココアをたっぷり二杯飲んで極楽。
ここから地下鉄に乗って三駅目が終点舞洲(まいしま)です。
乗った時からこの電車の人みんな万博よねという雰囲気。当たり前ですが・・
降りると広い駅に何人もの駅員さんが立って誘導してくれます。
そんなに言わなくても判るわよ。階段にまで大きくexpoなんやらって書いてるじゃないの。
人並みに添って歩くと、自然に列の最後尾に着きます。
息子から「荷物検査に時間かかるからね。水は用意しといて」と注意を受けていましたので、
それはぱっちり。
外国人ファミリーらしいのの後ろに並びます。
スマホに入場チケットを入れてますのでモタモタしないようにと、出してはみるのですが、
なかなか順番はこない。そのうち画面が消える。あれ・・どこよと慌ててまた探す・・それを
繰り返していると、さすがに消えたらどうしたらいいかは覚えます。何事も経験ですな。
空港の手荷物検査のようなゲートをくぐって、籠にいれた荷物を取ってスマホをピッ!
おっ、やるじゃん私。
そして、私が画面が消えたと大騒ぎしていた時、冷ややかに「じゃこれしなさいよ」とプリントアウトした
QRコードを私に差し出した家人は、ここに至って検査にひっかかり、スマホ認証ができず、自分がプリントアウト
したものを提示することに。
ふん! 本番に弱いやつ。
私は本番に強いのよっ。と、もたつく家人を尻目にスイスイとゲートをくぐります。
東口ゲートを入ると、目の前がパナソニック館。
パナ教の家人は入りたそうですが、私は興味なし。こんなとこで並ぶくらいなら門真の
パナソニック本社に行って見学コース見てきます。
迷わず外周まわりのバス乗り場に。一回400円。一日1000円。迷わず一日券購入。
小さなバスなんですが、すごく快適。何台もすぐにくるので、立客はなし。しかも小さいのでエアコンが
よく効いている。
バスはするすると大屋根リングの下を添って走ります。
おーいいじゃん。・・まだ元気。当たり前です。まだ入ったばかり。
西ゲートの先まで行って終点です。このバスは自動運転の無人バスもあるのですが、最初に
事故ってしばらくはお休みしているのだそうです。
ここで大阪に来ているからには、まずたこ焼きでしょう。でも、ホンネを言うとたこ焼きより
ブルーハワイのかき氷の方がずっと美味しかったです。
ここでお天気に触れますが、この日は曇りで、時折雨がパラパラ。
カンカン照りよりはずっとまし、私お天気持ってるわーと、吹聴しまくり。
それでも、暑いのは暑いです。首に巻く冷感タオルと団扇は必需品。椅子や休憩所は案外ふんだんに
あります。座っていると、海がちかいせいか風は涼やかです。
ただ、歩いていると、こんな陽気でも汗が噴き出てきます。
ガンダムともミャクミャクとも記念撮影だけ。もともとミャクミャクのこと、「なにあのセンス。あれ
選んだ人の顔が見たい」まで言っていた私です、かわいいーという言葉がでるはずがない。
体力のあるうちと大屋根リング。
これがなかなか手強かった。エスカレーターもエレベーターもあるのです。係員さんがいて、スムーズ
上は芝あ公園みたいで、みんな歩いています。ところが、ふと上を見るともう一段上があるのです。
そこには行くには、ずっとだらだらの道を歩いて行かなければならない作りになっています。
・・・誰が作ったのよ。ずっと隈研吾さんと思っていましたが。設計者は藤本壮介さんだそうです。
でも、上があるなら行きたくなりますよね。そのだらだら道の長いこと。しかも大屋根リング、なんの罰ゲームか
椅子やベンチはひとつもありません。
みんな清々し気に歩いていますが、私はもう放棄一歩手前。なんでみんなあんなに涼やかなのよ。
もう書いていると、終わりそうにないので、少々はおります。
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パビリオンは前述のように、予約は全部外れました。長蛇のイタリア、米国、などは無視。日本の
パビリオンは見る気なし。で、選んだのがノルデック館。北欧三国の展示です。
失礼ながら、高校の文化祭並みかなとは思いましたが、出口付近で、アルパイ君が売っていたのが
トナカイの敷物。真っ白の毛並みです。
ちょっと興味惹かれた私は触れて見ました。
「玄関にいかがですか。四枚売れって言われてるですけどまだ一枚も売れないんです」と泣き落としの
バイト君。
「こんな夏場に毛皮は売れないわよ」と私。
ホントは欲しいけど、これを持って今から回るとなると、体力下降一途の家人はもたないでしょう。
「第一、トナカイ足で踏んでなんて子供たちに知れたら顰蹙買うわよ」と、お隣さんと頷き合いました。
ふたつ目はコモンズD館。
アフリカを中心に何か国も入っています。
入口すぐの聞いたことないような国では、彫り物と出土品が売られています。
家人はなんやら怪しい呪術師みたいな人形。うしろのお兄さんは土色の仮面。
二人ともなんて趣味・・
家人のは9000円。安いのか高いのか・・
お兄さんのは、びっくりの42000円。ただの土の仮面ですよ。
それでもお兄さんは手放さない。
「いやー怨念が憑いてるよ」と言うと、さらに後ろの彼女さんが「いやっ」
それでも手放さないお兄さん。
「ま、40000円で怨念ごとその仮面連れ帰るよね。」といらん一言。
でも、どう見ても土で作ったデスマスク。表情なしですよ。
さすがにお兄さん、そっと机にそれを返して彼女さんと去りました。
もち、私も家人を連れて去りました。
ごめんなさいね。あなたが悪いんじゃないのよ。でも、出土品売っていいの?と
お店で案内してくれた、漆黒の肌に原色の鮮やかなおにいさんに、心の中で詫びながら・・
で、なんやかんやと一回り。
オフィシャルショップではあんなに悪し様に非難したミャクミャクのボールペンだの、
ストラップだの、ファイル、お菓子を結局買って・・よく見ると可愛いとこもあるのかと。
ずっと見ているとなんでもそうですが、愛着がわくものです。
いやー疲れました。バスを駆使したつもりでもやっぱり歩きました。まれにみる歩数。
万博というのはこういうものですね。
でも、案外楽しかったのは本心です。お祭りには乗ってみる・・これは本質を衝いている
かもと思いました。
もう生きているうちには二度と万博はないでしょうから、もう一度行ってみてもいいかなと
本気で思ったりしています。。。