大人として・・

2019年11月25日

先日来から発生していた大阪の12才の少女の行方不明事件。

解決したと速報テロップが流れた時は、本当に胸をなでおろしたと感じた方は多かったのでは

ないでしょうか。

スマホがらみのこの手の事件は、いやな結末を迎えることが多いような気がしていたので、

私も他人事ながら胸をなでおろした一人でした。

 

そして休日に入ると、テレビで彼女が自力で男の処から脱出して雨の住宅街を靴も履かずに、

グレーの靴下のまま、うつむき加減で歩く姿が何度も流れました。

この映像は、車につけてあるドライブレコーダーからのものだそうです。

この車の持ち主の男性の声も聞こえてきます。

「いや普通は傘さすくらいの雨ですよ。それに靴履いてないし靴下のままでしょ。いじめかなんかかと

想ったりしてたんですよね。」と、解説者風に話しています。(私にはそう聞こえました。)

 

そりゃあこんな世の中で、こんな時代です。雨の中傘もささずに歩く女の子に出会っても

気安く「どうしたの?」なんて声掛けできるのは難しいことぐらいは私にもわかります。

躊躇する気持ちもわかります。私も躊躇はするでしょう。

 

でも、そうやってスルーした女の子が、大阪で行方不明だった彼女と判って、その時のドライブレコーダーを

得々とマスコミに流して、解説してるその根性が理解できません。

私なら、そうやってスルーした子が、まだ小学6年生で、あわやという場所から果敢に脱出してきたと判ったら

それを無視した自分を恥じるでしょう。なんであのとき、ほっといたんだと悔いるでしょう。

ましてや、その時なにもしなかった自分を証明する動画をマスコミに提供して、まるっきりの第三者のように

解説するなんて、とてもできません。

 

げんに彼は「いじめかなんかかと・・」と言っているではありませんか?

傘がいるほどの午後の雨の中、靴下だけで歩く姿は、どうみても異常でしょう。大人が子供のこんな

異常をスルーしたという恥はないのか?

150センチの女の子を大人と見間違えたというなら、事実が判って、大きなニュースになることが判って

「あの時ははね・・」なんてしたり顔で話す大人を子供は信じるでしょうか。

 

もちろん一番悪いのは犯人のあの優男で、ドライブレコーダーの彼は、私の怒りを「見当違い」と

思うかもしれませんが、そうでしょうか。

心に手を当ててよく考えてほしいと赤の他人に願う私は、余計なおばばですか?

それならそれで結構。どうせ魔女相談員です。おとなしい余生が待っているとはとても思えませんもの、

嫌われながら、生きていくのみです。。。

 

 


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