企み

2025年08月31日

八月も今日で終わりとはいえ、暑さはまだまだ過酷です。

それでも朝夕は少し翳りが出てきて、それが二学期が辛い子供の気持ちのようでも

あり、なんとなく複雑な気持ちです。

 

私らの時代も、夏休みの終わりというのは、世界の終わりくらい辛かった。

明日からまた、あの過酷な小学校に勤めなければならないかと思うと暗澹たる気持ちに

なったものでした。とはいえ、それは所詮子供の気持ちの中の暗澹で、今の暗澹とは

比べ物にならないくらいくらい軽いものでした。

第一、世界がそんなに広くなかったです。

悩みも苦しみも哀しみも、喘ぐ心の容量はしれていました。もちろん当時は

いっぱいいっぱいと思っていたでしょうが、思い返せばなんであんなに思い詰めたのかと

思う位の差はあります。

ですから、どんなに呻吟しても明日は来るし、明日になれば仕方なくであっても

起きてご飯食べて学校に行ってました。

 

ところが今どきの子供たちは違うのですよね。

どうせ明日は来ると開き直れないのか、周りの大人が過敏にすぎるのか。

もちろん、子供の命は大事です。重さの順番なら、大人よりも、ジジババよりも重いです。

何よりも守らなければならないものであることに私も異存はありません。

でも・・・

でも・・あまりにひ弱。これを今は「繊細」と言うのでしょうが、体も心もあまりに

ひ弱。

お手伝いと言う名の労働をすることもなく、自室と自分のスマホの中だけの世界で

生きて、遊んで、コミニュケーションとって・・これってバーチャル世界しか知らない

異星人みたい。

 

でも、それもこれも大人のせいではありますね。

先ほどもテレビで、例の伊東市の市長田久保氏に辞任要求の署名嘆願書を提出している

市民団体のおじさんが映っていましたが、偉そうに反り返って「辞職してくだい。」と

言っていました。

まるで、あの自民党の重鎮マフィア衣裳のおじさまかと思うような横柄な態度で。

個人的には私も、あの田久保市長という人は好きにはなれませんが、一市民のオジサンが

いくら市民の署名嘆願書を持参とはいえ、あんな態度でまだ、一応は市長職である人に

物申すのはいかがなものでしょうか。

ご自分のこと、正義の味方とでも思っていらっしゃるのか。

人が人のことを責めるのはなかなかできることではありません。

個人的な喧嘩なら、感情的になっても、物投げつけても・・これはちよっと

ダメかもですが。・・私はやります(笑)

 

でも、自分が多くの人の代表のような顔して正義を通そうとしている人を時々見かけますが

(今回のように)、

人を責める資格のある人はこの世にはいません。キリストさまもそうおっしゃっている

じゃありませんか。(私は無宗教ですが・・)

それが判っていて、そんな態度取れるのオジサン・・と聞いて見たくなります。

これは田久保さんを支持するしないとは、別の問題です。

 

日々こんなニュースを見ている大人や子供が、均等な正義感や、公平な社会感を育成できる

はずがないと思います。

もちろん自分もその一人ではありますから、この社会を作った罪深い大人です。

ひ弱な多くの、日本の子供たちを救うにはあまりに非力で、取るに足らないおババ力ですが

せめて、周りの目の届く子供には、「大人になったら、楽しいことあるよ」と

伝えていきたいと思います。

その子が大きくなって「あのばーちゃん嘘つきやんか。大人になってもなんもいいこと

なんてないやん。」と罵られても、その時私はもう死んでます。なにを責められても

聞こえません。

それに、そのとき君はもう大人になってるやん。そうよ。それでいいのよ。

君が大人になっていればおババの企みは成功したということよ(笑)。。。

 

 


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