もう私くらいの魔女になると、新聞記事に心を動かされるということは滅多にないのですが、

今日の読売新聞の社会面にはくぎ付けになりました。

少し前に、新幹線で鉈とナイフを振りかざして、女性二人に切りつけ、その女性を助けようとした

男性にも切りかかり、男性は死亡。女性たちは重傷という事件がありました。

あの時、取り押さえられた犯人の第一回目の公判が昨日おこなわれました。犯人の言い草には

怒り心頭なのですが、負傷の女性たちのコメントが載せられていました。

その彼女が、自分が鉈をを振り下ろされた後、通路側を見ると犯人の手首を男性がつかんで取っ組み合いに

なっていたそうです。彼女は「(彼が)助けにきてくれなかった私は助からなかったし、彼が死ぬことは

なかった」と辛い胸の内を語ったそうです。

これを見て、心を動かさない人がいるでしょうか。

私は、この時助けにきた彼こそ、「国民栄誉賞」に値するのではないかと思います。

映画やドラマじゃあるまいし、鉈ゃナイフを振るう男に、女性を助けるために

立ち向かうなんて、誰が現実でできるでしょうか。

他の人たちはどうしていたかは、さておき、彼の行動に助けられた彼女でなくとも、

心から敬意を表するのは、この記事をみたすべての人ではないですか。

勇気は時に「蛮勇」だとか「いい恰好しぃ」なんて、嘲られることがありますが、

はた迷惑でない限り、勇気は称えられるものです。

ましてや、新幹線の彼の行為は、こんな冷血な魔女の心をも揺るがせました。

私はこの記事を密かに切り抜いて、自分のスクラップブックに貼り付けました。

そして、もしも、宝くじが当たったら、あなたの子供さんに(子供さんがいるかどうは

判らないのですが・・)お父様の行為の称賛とお悔やみを、ぜひお伝えしたいものだと

思いました。

こんな形でしか、自分の気持ちをお伝え出来ない下世話な自分が、ちよっと恥ずかしい

今日の魔女相談員でした。。。

Tweet

Check