調査結果の出た夜

2019年11月30日

聡明な奥様は、良い結果を得るというのは本当ですね。

先日、わざわざ関東圏からわが社まで相談に見えられた奥様は、正規品のバーバリーを

きっちりと着こなし、ハイヒールの足元がきりりと締まり、とても停年間近いとは思えない

雰囲気がしていました。

聞けば、夫が毎月この地に出張するのだそうです。もともとここは夫の実家もあるので出張は

休日も利用して三日間。

 

彼女はそれを信じていましたが、たまたま先月、奥様はテレビを見ていて、夫は入浴中でした。

夫のスマホが鳴り、普段なら無視するところを、あまりにテレビが面白くて、スマホの音が煩わしいと

なんとかしょうと手に取っると、ラインが入っています。

しかも、パスワードもなにも仕掛けていないスマホは開くと簡単に中身が読めちゃいます。

「明日は早めに来れる?  あなたと行きたい美味しい店、見つけました。」

これ見てスルーできる嫁はそうはいないでしょうね。

 

彼女はラインをどんどん遡っていきました。するとそこは、夫と女の愛の軌跡がそのまま展開されています。

それによると、二年前に夫が地元で出席した同窓会で、二人は巡り合ったようです。

それ以来、夫の出張は三か月に一回が、二か月に一回になり、いまや毎月になっていったのです。

そのほか、県人会や、県主催の催事には必ず出張は出席。夫は定年退職したら、地元に帰り

農業をやると今から宣言しています。

妻に一緒に帰ろうとは言いません。それどころか、いやなら来なくていいとまで言います。

奥様も帰る気はさらさらないようです。広いだけの農家の家屋に、今時、所謂ぼっとんトイレです。

「じゃ別居でいいよ。別居しょう。」夫は簡単に言ってましたが、こういう土壌があってのことだったのです。

 

「私も別居が楽かなとも思いましたが、これ見て気が変わりました。」と、奥様はここまでこられたのです。

 

最近は同窓会不倫・・・よく聞きます。

かつての交際相手であってみ、なかっても、久しぶりの再会と気の置けない会話は、心を解放してくれる

のでしょう。

どんなに外見が見違えようとも・・・

 

奥様と契約してから二週間。

来ました。来ました。彼が・・

そして女が迎えに来て、二人は目立たないように、そっと手をつないで、駅の外にでると

女の愛車にのって、夜の闇に溶け出していきます。

そしてきっちり一時間、市内で最も過激といわれる(何が?)ラブホテルを後にすると、彼を実家に送り、

女は自分の家に、何食わぬ顔して消えていきました。

 

報告は以上です。

奥様は黙って聞いていましたが、終わると「ありがとうございました。現場の皆様によろしく

お伝えください」と言われて静かに電話を切られました。

もうこの不倫勝負、奥様の勝ちですね。

こんな浮気調査の結果が出た夜は、私もとてもいい気分で、深くて安らかな眠りに就けるのです。

明日の目覚めは、さぞかし気持ちのよいことでしょう。。。

 

 

 

 


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