本音の先
弊社にご相談にこられる方は、それなりのご年齢の方が多いです。
もちろん弊社とてHPもありますし、時代に対応したリモート面談の
システムも構築しておりますが、なんと言ってもお会いしての面談が
主軸であることは一貫して変わることはありません。
弊社は、この仕事は人と人の気持ちや機微で成り立つ最たるものと、
位置付けておりますから、面談ということを抜きには考えられないのです。
どんなに知的で、理路整然とお話をされる方でも、他人事のようにお話をされる方でも、
その皮膚の下を流れる血潮の熱さにそうそう開きがあるわけではありません。
本音と建て前はみなさんがお持ちで、社会生活の上でどちらも欠かすことはできませんが、
人にはもうひとつ、胸の奥にしまい込んでいる「煩悩」とも言われる感情が
あります。
これは大晦日に搗く鐘にだけ必要なものではなくて「本性」や「欲望」とも
一部置き換えられるものと私は思っています。
愛すればこそ得たい思い。愛すればこそ乱さずにはいられない本性。
愛を捨てたから得られる本心。
そういった一皮むけた本音の例え一部だけでも、見せていただくのが
この仕事だと思っています。
赤の他人だから言えること。その場限りの行きずりだから
話してもいいことはあるのです。
そして、そうすると案外心の負荷がすっと軽くなることはあるのです。
これから先も、ずっと自分のことを知っている人には知られたくない
ことはあるのです。
今この時を解決するために必要な人が欲しい時はあるのです。
そういう時のための人に私はなりたいと思っています。
そのために、この仕事はあるのだと思っています。
きれい事と思われても、誹られても、そのためにあるのが
この仕事で、私だと思っています。
依頼者さんの「愚痴を言いに来た」とおっしゃる言葉が
私の勲章です。。。