何が先?
昨日から熊本は大変なことになっています。今日は今日で鹿児島です。
近年はこの時期に大雨の災害があるというの繰り返され、さすがに「想定外の・」と
いうフレーズは聞かれなくなりました。
毎日夜になって「東京のコロナ感染者が100人を超えました」とニュースで
天気予報のように言っているのですが、九州の方々にとってコロナより
怖いのは「雨」です。
濁った泥水がうねりながら街中を舐めるように流れゆく様は、まるで泥に
もぐった竜の胎動のようです。
こんな流れに遭遇したら、勝てるはずがありません。どんな屈強な男であっても・・
一夜にして命と家屋と財産を奪いとる水害は、コロナよりもずっと強力で
恐ろしいです。
抗うことなんて想像もつきません。
でも、浅学な私でも思うのですが、これだけ毎年土砂崩れや川の氾濫があるということは
今までの河川工事が今の時代には通用しなくなっているのではないでしょうか。
国家100年の計で実施された土木工事とはいえ、時代はそれよりもずっと早く走り抜け
もうそれでは追い付いていないことの証明なのではないでしょうか。
こう毎年毎年続くのでは、まるで江戸時代の港湾事業です。
老朽化しているのか、今までの土木工事がついていけてないのか、
どちらかではないかと思うのです。
このままでは来年も来ます。再来年も来ます。
何度も何度も、私たちを打ち据えにくるのです。
これこそ、一刻の猶予もなく、早急に修繕すべきものではないですか。
戦闘機や戦艦や未来の兵器のひとつやふたつ後回しにしてでも、
棲みかの礎である河川工事を優先させるべきではありませんか。
私がそう言うと家人は「日本が国防費を削ったら、中国が絶対尖閣に
手をだしてくるよ」と言います。
いいではありませんか。人の住まない尖閣諸島と、何百年もの間、田や畑を
耕し生活している人たちの住む土地と、どちらが大事?
為政者たるもの、その選択を迫られたらどちらを選ぶべき?
そう開き直った私の後ろで、東京都知事選を圧勝した小池百合子さんが
作られた笑顔(ごめんなさい。どうしてもそうとしか見えないのです)で、
ニュースに映っていました。。。