飴と鞭

2020年09月14日

安倍さんが辞任表明したと思えば、もう次期総裁選挙です。

今日にでも決まるのでしょうね。菅さんに・・

彼は、あからさまに官僚の人事権は、自分たちが握っていると言って

いますが、これって後出しの宣戦布告なのでしょうかね。

 

前政権が「恐怖人事」とそれに伴う「忖度」で、その強権ぶりを見せつけた

口の下、彼はそう言うのです。

官邸に従わないものは左遷すると、公器で宣言しているのです。

なんて、やなタイプでしょう。

そして反面では不妊治療を保険対象にすると、言い出しているのです。

これで世の女性たちの反感が和らぐとでも思っているのか、

はたまた自分が女性や弱いものの味方でしょと売り込んでいるのか・・

 

誤解を怖れずに言うなら、私は不妊治療の保険適応には反対です。

というより、いまそれを適応認定するなら、もっと他にそうしなければ

ならないものがたくさんあるはずです。

私にも不妊治療の苦しみや葛藤がまんざら判らぬわけではありません。世の中には

子供が欲しくて欲しくて堪らないのに、どうしても授からないご夫婦がいて、その

苦悩がどれほどのものかは、推測はできます。

(私には子供がいるので、あくまで推測ですが・・)

しかし、何度も何度も自らの体を苛み、時間とお金のありったけを

つぎ込み、妊娠しょうとする行為は、気の毒と思う反面とても人工的に

思えて、「子供を授かる」とか「神様からの思し召し」とか、人以外の

力のものが子供というものになると信じている私には、諸手を挙げて賛成とは

思えないのです。

 

もちろん不妊治療をしている人たちの努力を否定するものではありませんが、

その傾ける精力を「養子縁組」という方法に見出すことはできないのでしょうか。

親の愛を受けられずに生を受けた子に、その求める愛情を与えてあげようとは

考えられないのでしょうか。

 

これ言うと必ず「あなたは子供がいるからそんなこと言えるのよ」と反論されます。

ならば子供のいない人間は子供を語る資格がないということですよね。(実際には

言いませんよ。そんなこと・・そこまで非情じゃないです)

お互いに相手の立場にならないと、見えないものがあるとは思いませんか。

 

私は、子育てが終わった父や母たちは今度は社会の親になって、生まれた時に

両親のもとで生きられなかった子供たちを社会で育てるべきではないかと

思っていますから、こういう不妊治療に悩む多くのご夫婦にも、ぜひそういう

道を探っていただきたいと思っています。

 

夫婦と親子の問題はとてもデリケートです。

ひとつひとつに、事情があり、訳がある。

 

それを正義の味方のように「保険治療」しますなんておじさんは

自分はいったいどんな子育てしてきたのでしょうか。

飴と鞭の政策で、飴に不妊治療が当てられたのなら、やっぱりこの人も

古い時代の、権力主義の政治家なんだなと思うだけです。

日本の政治は、どこかで少しづつ舵取りを誤っているようです。

それがいつからなのか、いまどこまで曲がっているのか、残念ながら

凡才の私などには判りませんが、どこかの道の片隅ででも、小さな声を

あげていたいと思うのです。。。

 

 

 

 

 

 

 

 


フリーダイヤル 0120-039-242