氷砂糖の本音

2020年10月17日

雨の音を聞きながらの週末はなんだか少し損した気分です。

あまり土日には関係のない仕事ではあるのですが、それでも週末はなんだか

ウキウキするのは、まだまだ若いということ?  なんて思っていたら、それはないね。

単なる怠け癖では?・・と、やっぱり家人が一言入れてきました。

私たちのことを、世間の皆様は、仲がいいと思っていらっしゃるようですが、

それは大きな間違いです。

 

お互いに、毒舌の上に毒舌を重ねて生きてきていますので、多少のことには傷つかない

のです。あなたが言うから私も言う。

判りやすく言えば「目には目を」

これを生きる指針にしておりますので、相手の言葉に傷つくことはありませんし、

相手に投げる言葉に斟酌もいりません。

 

これは、案外大切なことです。

こういう私たちですが、この言葉をそのまま相手に投げつけると、傷つく人がいると

いうことは判っています。

人には人の受け止め方、耐性というものがあります。

ですから、人様とお話するときは、そういうことに塩梅しながら言葉を

選ぶ・・ま、大人としては当たり前のことなのですが、これをプライベートでも

四六時中求められると、ちときつく感じることがあります。

もともとの性格がこうなのですから、時々本音を無造作にぶちまけたくなる時も

あるのです。

そして、そういう時間があらばこそ、人様に対して気づかいもできると私は

思っています。

 

それは、私だけでなく家人も同じです。・・いや、たぶんそうだろうと思います。

聞いてみたことはありませんが・・・

今は、なんでも優しいオブラートに包んでいう社会です。

代議士の転落の殆どは失言です。

でも、失言しない人は本音を言わない人ですよ。

失言の向こう側の本音があることは、それなりに生きてきたら判ります。

今の風潮は、もしかしたら本音を知りたくないの? と、思えてなりません。

本音を知るのは怖いですが、知らなければ真実は見えません。

私にはそっちの方がよほど怖いです。

知りたくないより、知らされないほうが耐えられません。

 

優しい社会は砂糖菓子の塔のようです。

甘くて魅力的でみんなが寄り集まってくるけれど、僅かの水の滴りで

あっけなく崩れ落ちてしまう・・・

氷砂糖の固さを求める人にはその脆弱さに、近寄り難さを感じてしまいます。

 

「そうだよ。やっぱり氷砂糖だよ。リキュールに合うのは・・」

何を勘違いして、自分にいいように解釈するのか、この男は・・

やはり、家人に対しては本音剥き出しの叱咤が飛んでしまうのです。。。


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