長門から足立美術館へ ①

2020年12月15日

Gotoトラベルを利用して長門から足立美術館への旅をしてきました。

今こんなこと書くと「非国民!」くらいは言われそうですが、先月もう10年は乗った

私使車を買い換えました。

私はずっとセダン派で、時代遅れと言われようが頑なに決めておりましたが、今回は

家人の意向をしぶしぶ入れて初めてのSUV。

それがなんと、まんまと私の趣向に嵌まったのです。

車高が高く、武骨なイメージでしたが、乗ってみてその乗り心地のよさにびっくり。

そして運転の自由さに感激。メカの充実に驚嘆・・でした。

なんと乗りやすいこと。しかもバックの時は二画面。横と上から。

サイドミラーには隣車線の車の接近を知らせてくれる装置があり、止まれば停止線の位置を

表示してくれ、ブレーキが足が離れても停止を保持する機能があり・・書いていたらきりのない

安全装置が付いてるわ、付いてるわ・・

これ、年寄り向けですよ。絶対。

これだけのサポートがあれば事故は絶対減ります。

政府は免許書云々より前に、高齢者にサポート車の購入支援をするべきじゃないかと

切実に思いました。

 

と、前置きはこのくらいにして・・

その新車の慣らしにと計画したのが今回の旅でした。

 

まず初日は五時出発です。

宮島までは家人が運転しましたが、そこからは私。

高い位置からの運転はらくちんですし、なによりシートが楽々。

疲れないのです。美祢インターからは下道です。くねくねの山道を走り続けて出るのは

山口県長門市。かの前総理大臣安倍晋三氏の地盤です。

目の前に日本海が開け、雄大だけれども、どこかウエットな日本らしい景色です。

 

ここで最初に目指すのは「金子みすゞ記念館」

生家の跡を本屋にした古い商店街には、同じように古い雑貨屋や魚屋

酒屋が軒を並べています。

熱狂的なファンではありませんが、ちょっとシニカルな彼女の詩は、心にひっかかります。

響くでなく、刺さるでなく、引っ掛かるのです。

 

ここが彼女の個性であり、もうひとつ振り切れない弱さなのではないかと思います。

中原中也のような激しさがあれば、彼女は死ななくてもよかったかもしれないと

思います。

萩原朔太郎のような、世間ずれがあったら、彼女はこんな田舎でいることは

なかったのではと思います。

今では遠い過去のことですが、女であって、嫁であって、母であることの時代の不幸は

女でないと本当のところは判らない・・この私にしてそう思わしめる淋しさが彼女の

言葉に織り込まれているような気がします。

 

そんな気持ちになって、彼女の詩集を求めて、次に向かったのは「センザキキッチン」

切り替えの早さが私の持ち味です(笑)

今日はここまで。続きは明日ということで・・・

 

 


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