プロの仕事

2021年02月26日

今日は雨です。

冬の雨とはいえ、この頃になると一雨ごとに暖かくなるという昔の言い伝えが

ぴったりの「春の雨」のようです。

ただ、こんな時はお昼に外に出るのもなんだか億劫で、出前を頼んじゃえ!と

なってしまうのが弱い人間の性で・・というほど大げさではなく、事務所の所在地は

市内の中心でなんにでも便利。宅配、テイクアウト、出前なんでも適応区域に

入っていますから、大抵のものは間に合います。

 

今日は、もう長年お願いしている「とんかつ屋さん」

電話をすると、明らかにアルバイトのおにーちゃんの声です。

「ひれカツ弁当と、レディースかつ丼(私ですよ。私がレディース云々メニューを

利用してはいけませんか?  一応性別は♀です。)二つ。」

電話番号言うと、何々町の何々会社さんですね。と対応したおにーちゃんは

想像するに揚げている店主さんにに向かって

「何々町、とんかつふたつ。何時ですか?」

間を置かず「40分ね~」

おにーちゃんは私に「40分後です。」

聞こえてたわよ。やりとりも全部・・・

でも、文句どころか私は感嘆しましたね。

おにーちゃんの質問に淀みなく答える店主さん。

場所も、いまのオーダー状況もすべて確認して、さらりと言い放てる

この技。

 

今の時代ですから、注文受けて、pcに入力して、機械があと何分とか表示して

というならよくあることです。

レトロと言われようが、それを生身の人間が実にさり気なく成し遂げて

しまうところに私は「プロの仕事」を見る思いがするのです。

 

どんな職種にもプロはいます。

自分にしかできない仕事もそうですが、自分の仕事にこだわりを

持つ人もプロですね。

より高く、よりよいものを常に求めている。自分に妥協しない。

調査員さんの中にも、一人それにこだわり続けている人がいます。

 

よりよい写真と、よりよいタイミングのために、すべてを賭けている

のだそうです。

その為の準備、下見、イマジネーションをいつも考えています。

そのあまりのストイックさに、他の調査員が組みたがらないという

ちょっと困った現象さえ起ったほどです。

この仕事は原則、一人ではしませんので、これはこれで・・複雑(笑)

ただ、その姿勢は立派です。

同業たる者はそれを範としなければならないと思いますが、

今の時代「範としなければ・・」なんて言うと、「はん?

韓? 犯罪?」なんて変換されてしまうのです・・悲しいです。

 

私は自他ともに許す「古い人間」ですから、そういうプロ意識には

心から賞賛を浴びせたいと思うのですが、昨今はこれがなかなか

受け入れられないとか。

可哀想ですね。本当に掛け値なしの称賛を浴びたことや、浴びた人を

見たことのない彼らには、その奥深い心地よさが判らないし、

想像できないのです。

 

それを今時と、ひとくくりにするのは簡単ですが、もしかして

極々一部に、昔ドナーが生きている10代がいたとしたら、きっと

その子は生きにくいでしょうね。

このブログがもし届いたら、電話してみてください。

あなたの言い分、しっかり聞いてあげます。

 

ただし・・このおばばは優しくはないですよ。。。

 

 

 

 


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