荒れた手肌
三月に入ると、春らしさは「春の陽気」に変わり、吹きすさぶ風さえも
暖かく肌に優しく感じられます。
それにしても、この手指の荒れようといったら・・
これ、女性諸氏にはお心当たりの方も多かろうと思いますが、この一年間の
手洗いの回数と消毒の頻度のおかげで、私の手指はかさかさと音を立てそうな
ほど乾き、毛ば立ってすらみえるようになりました。
年月と共に失われていく水分の消失がさらにさらにと加速され、筋張って
皮の目立つ手の甲は引っ張り上げればどこまでも皮が浮き上がりそうなくらいです。
この手洗い習慣のおかげで、確かに「風邪」はひかなくなりました。
一年に一度や二度は風邪かと思うことはこれまでありましたが、この一年は
風邪知らずです。
これも、今思い返せばコロナの功罪ではありますね。
禍福はあざなえる縄の如しとはよく言ったものです。
どんなにひどいことでも、反面のどこかには多少の救いはあるものです。
しかし、あまりのカサカサ度にさすがにこれではと思い、昨夜は入念に
ハンドクリームを擦り込み、手指マッサージを長めの時間設定で施しますと
今朝はなんだか、すべすべ度が上がったような気がします。
いくつになっても、こうした変化は楽しいものですね。
誰も気づいてくれなくても、自己満足と笑われても、自分の身体は自分で
ケアするしかありません。
小さな積み重ねを続けて、現状維持目指すことは年と共に至上に
なっていきます。そしてその至上の命令がひとつ、またひとつと増えていくのです。
私は、もとが音痴、運痴(運動オンチです)、方向音痴の三大音痴人間ですから
アスリートさんのように、高い目標はありません。今が継続されること。
しかも、その今が同世代よりもかなり低い・・・
なので、今となってはそれが幸運にも思えるのです。
腕立て伏せ10回・・できるわけないじゃんと笑って無視できるのです。
だって学生時代にもできなかったんですから。
それって究極の、負け惜しみって言いません?と言いつつ、固いからだを伸ばしている
家人の足元をいつか掬ってやろうと虎視眈々と狙っている私は「性悪」
ですかね。。。