決まり事
コロナは終息どころか、最期の抵抗とばかりにその勢いを地方にも分散したかのようです。
大阪はもちろん、愛媛や四国も徐々にその数が増しています。
春休みの商店街はそれなりに賑わい、行き交う人も春の陽気を十分に満喫している
様子をみれば、さもありなんとは思います。
ただ、こんな状態が一年も続いているのです。緩んでくるのはある意味誰もが
予測していたことではないでしょうか。
努力は目に見える効果を知ってこそ、継続できるのです。
今まで繰り返された緊急事態宣言の効果をどうでているのか。
それが数値化でもされて、いつものワイドショー的な番組で報道されたら
「もっとがんばろう」という人の励みになるのではと思ったりもします。
昔の日本人なら、お上が「こうしなさい。」と言えば黙っていつまでもそうしていたでしょうが
それがあの大きな過ちに繋がったのです。
非難したり、精査したり、デスカッションすることで、お上の過ちを糺したり、自分たちの
努力目標を決めたりするのです。その指針が、努力の結果の見える化なのではないかと
私は思っています。
政府の皆さんが、こぞって推し進めているAIなんて、そんな分析は得意中の得意ではありませんか。
飛沫の方向性のシュミレーションも結構ですが、非常事態宣言の実施と効果を私たちにも
見えるように、判るようにしていただけませんか。
そうしたら、もう少し「頑張れ」という言葉に耳を傾けることができるでしょう。
それとも・・・
案外もうそれは出していて、思ったほどの効果が上がってない・・なんてことではないと
信じたいのですが・・(疑)
さて、昨日某ホールで小泉純一郎氏の講演を拝聴してきました。
さすがに、いつまでも人気者です。開演20分前というのに、会場はもう超満員。
すっかり真っ白になったウェーブのかかったあの御髪はそのままに、講演ははじまりました。
きっかり90分。ではなく10分ほど早めに終わりましたが、正直内容は期待外れ。
かつての切れ味はあまり感じられず、当たらず触らずの感が一杯でしたね。
それよりも気になったのは、講演の終了後です。
司会の女性が始まる前にも言っていたのですが、「コロナ対策として、お帰りの時も順次
退出していただきます」と告知はしていました。
先月も同じようにモーリー・ロバートソン氏の講演があった時も、同じことを言っていました。
そして終わって「では一階後ろ半分の方からご退出ください。」と司会者が言うと、もちろん後ろ
半分の方は席を立ちますが、同じように前半分の多くの人たちも自然に席を立つのです。
先月、私は一階前列二番目の席だったので、見ていなかったのですが、今回は二階席なので
一階の様子が手に取るように見えるのです。
後列の多くの人たちがまだ出ている時に、前列の方の多くも、ヨロヨロと席を立ち、
当然のように出ていくのです。そして、ふとあたりを見回すと、私の前後もからっぽ。
なんと、二階席の人たちまでもが、この時点で外に出ていくのです。
「では、前列の方・・」と司会者が言った時には、もう殆どの前列の方は席を立っていました。
失礼ながら聴衆の殆どは高齢の方々です。
おぼつかない足取りが延々と続いています。何をそんなに慌てて帰る必要があるのでしょうか。
一刻を争う仕事の方は平日のこんな時間に、もう10年も前に引退した総理大臣の話なんて聞きには
きません。
お時間が有り余るとまでは言いませんが、分刻みの行動が必要とは思えないのです。
なのに、なぜそんなに急ぐ?
なぜ指示に従えない?
確かに私も待つのは嫌いです。
お店の前に並んで順番待ってまでごはんを食べようとは思わないタイプの人間です。
でも、そんな私でも、こういう場ではも決められたルールは守りますよ。
コロナ対策で・・と理由もはっきり言ってあるし、こんな社会情勢であることは
誰もがご存じでしょう。
それでも、なぜ待てない・・・
たかが5分か3分のことですよ。
こんなジジババが日本の道徳や倫理を説いたって、そりゃあ誰も聞く耳持たないでしょうよ。
こんなジジババが、大挙してどんなご立派な講演聞いたって、それこそ「馬の耳に・・」ですよ。
私は、煙たいジジババの一人と自覚はしていますが、そうであれば尚の事、最低限のルールは
守れるジジババでありたいと切に心に誓いました。
私が娘の子に
「あーちゃん(私の事です)は、約束を守る女よ。あんたは、約束を破る男よねぇ。」と
よく言いますが、それを家人は脅しだと非難するのですが、
確かに、ちょっと凄んで言うことは多いですが、
約束を守らない大人が、子供に約束を守れとは言えないでしょ。
もう一度、自分の襟を正した出来事でしたね。。。