夏休み
早めの夏休みをいただいて、淡路島にやってきました。
國生み伝説の島ですから古のしきたりもありますが、それは東海岸が
中心で西海岸は比較的最近に開けたようでおしゃれな店や、いわゆるインスタ映えの
お店が点在していて、新旧でなかなかに面白い処です。
そしてなにより、一年を通して島中が、なにかしらの花で彩られていることは
美しく、心穏やかな思いに駆られます。
今回は家人と娘の長男と三人で来ておりますが、浜辺に出る私の手をとって
エスコートしてくれて嬉しがらせてもくれますが、ひがなソファに寝転がって携帯三昧の
今どきの中学生の姿を見ると、黙ってはおれなくなり、辛辣な言葉を浴びせたくなるのです。
このお休みが決まった時、家人が「五日間も大丈夫か? 喧嘩せずにいられるか?」と
案じておりましたが、案ずるより産むがやすし・・・もちろん衝突しましたよ。
正面衝突・・と、私は思っていたのですが、敵もさるものです。それまでの経験と体験を
無駄にはしておりません。
なんと、上手にはぐらかし、躱す術をいつしか体得しておったのです。
私の怒りは空振り、宙を切り、言葉は罵声になって空に消えていくようでした。
これが、世代交代というものか、麒麟も老ゆればなんとやら・・
いやいや、自分が麒麟などとおこがましくも思ってはおりませんが、麒麟であっても
そうなのだから凡夫はましてや・・と、思わずにはいられません。
そして、それが本気で腹立たしくないのです。小癪なとは思うのですが、「腹立つ」とは
言うのですが本心は、少しも腹も立たないし、悔しくもないのですね。
これが成長を見るということなのでしょうか。
私が老いたとは思いたくはありませんが、彼が成長したのはなかなかに楽しいものが
ありました。
夜になって、冴え冴えとした月が水面に光の道作って、それはそれは幻想的な光景を
みながらの夜更かしトランプは、もう彼と互角に戦っています。
もともと、いつからか手加減はしておりませんが、悔し気な彼の顔がいつから
優しさと、気遣いになるのかと思えば、愉しみなような、余計なお世話のような・・(笑)
。。。