呪詛
人生100年時代になってから、元気で長生きというのが、人々の命題のような
語られ、老いてもなお矍鑠とするご老人は、誰からも尊敬のまなざしを
向けられるようになりました。
年金だけで、何十年もの老後を支え切れず、できるだけ元気に働きましょうなんて
おためごかしのような囁きを政府公報が厚顔顧みず垂れ流し、マスコミがそれに
乗り、元気なのに働かない年寄りは、国賊扱いにでもされそうな勢いです。
私も、できうる限りは働きたいと念じてはいますが、それは己の信条として胸に
しまっているものですから、他人にとやかく言われるとむかっときます。
今の年金制度が破綻しそうになると、政府はなんやら理由をつけて保険料を値上げしたり
支給年齢を上げたり、基金などという別口を作って甘言で被保険者にさらなる年金を
徴収しようとしたり、まるで法スレスレの「オレオレ詐欺みたい」と私は思っていますが
これも背に腹は代えられないのであろうとは推測はします。
私たちが生まれるずっと前からこの年金制度はありました。
戦争の国費を賄うための手段だったのですから、お笑いですよね。
しかし、その頃は任意であったので、お金持ちが自分の老後のために
積み立てていったのです。
戦時中には、半ば強制的であったらしいのですが、それでも日雇い労働者や
主婦にはそれは科せられてはおりませんでした。
それが国民皆保険になり、今では学生でも20才になったら強制加入です。
しかも、年々支給年齢は上がっていき、その上支給されるときは、若い世代から
「私たちの社会保険料で賄っている」と、まるで彼らから与えられるような扱いです。
確かに、今の若い世代の社会保険料なしで年金制度は成立しないでしょう。
でもね、でも私たちだって満額積み立ててきたのです。
しかも、私たちの社会保険料は、その親たち世代の繰り越し自給や(10年保険かけたら
支払われる時代がありました)今もありますが、何に使ったか判らない消えた年金なんて
珍しくもなんともありません。
私たちの子供が働いてその税金であなたたちの年金賄うんだから、子供をもっと大切にしてよ。
騒いでも叱らないでよ。疲れたら座らせてやってよ。と、滔々と述べるそこのお母さん・・
あなたの子供が、私の年金を全額負担するほど税金を払うことはもうお決まりですか?
正規職について社会保険料しっかり払ってくれる確信はありますか。
もしかしたら万年ぷー太郎とか、コンビニアルバイトとか、もっと言ったら
引きこもりとかで、納税どころか仕事もしないなんてことはないですか。
判らないでしょ。まだまだ何十年も先のことは。
私は自分で年金は満額かけておりますし、息子は某会社で勤務して、なんの
納税特典もない独身者として、給料に見合わないような社会保険料と税金を
支払っています。
娘は第六号被保険者として、納税になんの貢献もしておりませんが・・。
こんなことつらつらと書くと、またまた批難の対象になるんでしょうね。
たまたま、見ていただく方が少ないので、いわゆる炎上こそしませんが、
このへそ曲がりのわがまま魔女は、日々こうした呪詛をエネルギーに
仕事に精を出すのです。
お聞き苦しかったら、許してくださいね。
この「呪い」は、私の身が滅びるか、弊社が存在しなくなるかまでは
きっと続くとおもいます。。。