月からの使者

2019年10月10日

すっかり日が落ちるのが早くなりましたね。私のような古い人間はすぐ「秋の灯は釣瓶おとし・・」なんてつぶやいて

鬱っと惜しがられるのですが、それが万葉集の一首だったり、百人一首だったり、はたまた正岡子規さんの一句だったりした

ときには、妙に尊敬のまなざしでみられます。(もちろん家族ウケですが・・)

でも、あれもこれも、すべては若いころの記憶の賜物なのです。

私は古典物語が大好きな中学生で、図書室に籠っては、古典物語の、もちろん現代訳を読み漁っておりました。意味など判らなくても

読めない漢字があろうとも、その秀麗な文章の裏側に、長い黒髪の本音が見えたり、綺麗ごとの裏には穢れた本音があることも、古典物語で知りました。

今思えば、ずいぶん可愛げのない中学生です。

そのうち、その現代訳をさらに自分流に勝手に、アレンジして自分の世界で遊ぶことを覚えました。

文法もなにもかも無視した、文学とも勉強とも言えない、私の一人遊びでしたが、私はこれが好きでながいこと耽溺しておりました。

今でも、源氏物語の桐壺は、自分で勝手に解釈したものが一番と思っています。(はい。ずいぶんな自信で、この年でないとお話しできません。笑)

そのころのおまけみたいなもので、時々会話の中に混ぜてみたりするのです。ふふ・・やっぱり自身過剰ですね。魔女ですのでそこは

お許しください。)

過剰ついでに、いつかはここにも、その魔女版現代訳の「源氏物語」をご披露しょうかと狙っておりますが、これで探偵ブログと称してよいのでしょうかね?(^^)/

それにしても、昨日の月はまるで、ラグビーボールのようで笑ってしまいました。

男神のツクヨミも、今は彼方の場所でボールを蹴っているのか・・とつぶやくと「いくらなんでもそれは現代訳すぎるでしょう」と

現実世界のみを走る家人の一言。この男には、風情と言葉は似合わないと、改めて思い知ったことでした。


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